【ウメハラ】ゲーマーでなくても読め!プロ・ゲーマーから学ぶ、1日1つだけ、楽器がうまくなる3つの思考法とは?

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nick hosa
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どうも、nickです。

月曜の書籍レビューの時間です。

今回紹介する書籍はこちらになります。

今回は梅原大吾氏の「1日ひとつだけ、強くなる。」をレビューします。

本書は日本で唯一のプロ・ゲーマーである梅原氏が、自身の半生をふりかえり、自身がゲームで勝ち続けるために行ったこと、思考法をまとめた本になります。

今回は、本書の中から楽器上達のヒントとなる部分を3つ紹介いたします。

現役の吹奏楽部員の方、部活動の顧問の方、演奏家や楽器の指導者の方におすすめです。

1日1つだけ、楽器がうまくなる3つの思考法

プロ・ゲーマーから学ぶ、1日1つだけ、楽器がうまくなる3つの思考法は次の通りです。

他人からのアドバイスは、とりあえず検証してみる

大きな大会を目標にしない

練習のハードルを上げない

順に解説していきます。

他人からのアドバイスは、とりあえず検証してみる

1つ目は「他人からのアドバイスは、とりあえず試してみる」です。

本書の中で梅原氏は次のように述べています。

まずは素直に聞き入れ、試すなり考えるなりしてみる。アドバイスが正しいか間違っているかは、それほど重要ではない。大切なのは一度自分の体を通して、他人の考えについて吟味してみること。その過程に、何か成長や変化のヒントが隠されていることも多い。

梅原大吾:1日ひとつだけ、強くなる。

ここで大切なことは、「試してみるか?」「実験してみるか?」くらいの気持ちでやってみることになります。

ムダになったら・・・」とか「今より吹けなくなったら・・・」などは考えないようにしましょう。

もし効果がなかったとしても、効果がなかったことがわかるだけでもとても意味があります。

日々、実験をするという気持ちで練習に取り組んでみてください。

大きな大会を目標にしない

2つ目は「大きな大会を目標にしない」です。

どの部活動でも、全国大会につながるようなコンクールで結果を出すことを目標に活動している部が多いかと思います。

ですが、梅原氏は大きな大会を目標とするデメリットを述べておられます。

僕は、どんなに大きな大会も目標にしないようにしている。勝負には終わりがないのに、目標を持つと「それに勝ったら終わり」ということになってしまう。一般的に、目標を立てて頑張るのは正しいことだとされている。しかし、継続という観点から見ると必ずしも正しいことばかりではない。かえって、マイナスになることさえある。

梅原大吾:1日ひとつだけ、強くなる。

ここでは、大きな大会で結果を出すことを目標とすることのデメリットを語っています。

本書の中で梅原氏は、知人を例にこのデメリットについて語っています。

この知人は10年以上も格闘ゲームを続けておりました。

そして、ようやく大きな大会で優勝することができました。

ですが、大会の優勝をきっかけに格闘ゲームをやめてしまったそうです。

そして、とうとう彼は大きな大会で優勝してしまう。 もう想像はつくと思うけれど、この優勝を機に彼はモチベーションを失ってしまった。 10年以上も、単純に好きだという理由で毎日のように対戦をしていたにもかかわらず、まったく遊ばなくなってしまった。ゲームセンターには来る。しかし、対戦はしない。大会に優勝したことで「自分は特別なプレイヤーだ」と思うようになってしまったのだ。そして、負けるのが怖くなってプレイできなくなる。こういった例は、本当に多い。

梅原大吾:1日ひとつだけ、強くなる。

このような、1種の「燃え尽き症候群」に似た状況に陥ってしまう方には、部活動の強豪校に所属していた方に多いのではないでしょうか?

大会で優勝したり結果が出てしまうと、それに満足してしまい、学校卒業後はその競技から離れてしまう。

スポーツなり芸術なり、始めたきっかけは大会やコンクールで結果を出すことではなかったはずです。

nick hosa
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nickも強豪校の出身ですが、大会での演奏をきっかけにもっと吹けるようになりたいと思えたので、今日まで演奏活動を続けるモチベーションとなりました。

このように思えたことは幸運なことだったのかもしれません。

コンクールで結果を求めることは、決して悪いことではありません。

結果を求めることでしか経験できない体験があるからです。

ですが、大会に出場したり結果を出すことは通過点でしかないとnickは考えます。

継続することを観点とすると、大会で結果を出すことをゴールとするのは良くないでしょう。

練習のハードルを上げない

3つ目は「練習のハードルを上げない」です。

上達を続けるためには、練習内容を高度にしていくことがセオリーですが、梅原氏はそうではないと述べています。

成長のループを続けていると、ついついハードルを上げてしまいそうになる。「慣れてきたら少しずつハードルを上げていけばいい」と僕は考えていたが、最近は少しばかり趣が変わってきた。むしろ「慣れてきてもおいそれとハードルは上げないぞ」くらいの気持ちが大切だという感覚でいる。 低いハードルではいつまで経っても大きな成果は得られないと感じるかもしれない。しかし、誰の目にも見えるような大きな成果というのは、小さな成果の積み重ねの先にあるものだ。いきなり大きな成果を目指すと、むしろ目の前のやるべきことがおろそかになってしまう危険さえある。

梅原大吾:1日ひとつだけ、強くなる。

梅原氏が述べているように、継続させることを観点とした場合には、ハードルを上げないことはとても大事になります。

 

例)練習のテンポを上げない、難しい内容に進まない、ゆっくりな曲を練習する

 

あえてハードルを下げることで自身の感覚やコンディションに目を向けることができます。

しかし、練習テンポや内容のレベルというのはいつの間にか上がってしまうものです。

なので、メトロノームを遅めにかけたり、コラールなどテンポの遅い曲を合奏で取り組むなどすると良いでしょう。

合奏曲であれば、「エルザの大聖堂への入場」が、テンポが遅くて長い音が多く、それなりにしんどいのでおすすめです。

ぜひ取り組んでみてください。

まとめ

今回のまとめは次のようになります。

 

・本書からはプロ・ゲーマーからスキル上達のためのヒントが学ぶことができる

・他人からのアドバイスは、実験感覚で取り入れてみる

・大きな大会を目標とすると、目標達成後にモチベーションを失ってしまうデメリットがあることを知っておく

・練習のハードルを意識して上げないことで、その後の大きな成果につなげることができる

 

梅原氏は、他の書籍でもスキル上達のための思考法や実践法を語っています。

別の書籍も、以前レビューしていますのでそちらも参考にしてみてください。

また本書は、電子書籍でも読むことができますので、お好みの形式でご覧になってください。

nick hosa
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いかがだったでしょうか?

木曜に音楽のレビュー、週末には旅の写真を紹介しております。

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( `Д´)/ジャマタ

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