
どうも、nickです。
木曜の音楽レビューの時間です。
今回紹介する楽曲はこちらになります。
今回は菅野祐悟作曲の交響曲第1番〜 The Border 〜を紹介します。
本作品は交響曲という形で作曲されておりますが、内容は交響曲らしからぬ曲となっています。
そのため、音楽にあまり詳しくない方でも聴くことのできるオーケストラ作品となっています。
作曲者の紹介

菅野 祐悟(かんの ゆうご、1977年 – )は、日本の作曲家、音楽プロデューサー。
東京音楽大学を卒業後は映画やテレビドラマの作曲で大活躍されております。
氏が手がけた作品には有名なドラマや映画が多いです。
例)
大河ドラマ 軍師官兵衛
連続テレビ小説 半分、青い。
ハケンの品格(日テレ)
謎解きはディナーのあとで(フジテレビ)
テセウスの船(TBS)
容疑者Xの献身(映画)
ここではとても紹介しきれないほど、多くの有名ドラマや映画の曲を書かれております。
詳しくはWikipediaをご参照ください。
そんな菅野氏がオーケストラ作品として作曲したのが、今回紹介する交響曲第1番になります。
楽曲について

本作品は、2016年に関西フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会において初めて演奏されました。
伝統的な交響曲の形式に則って4楽章構成で作曲されているが、曲の内容は現代風となっています。
そして特徴が2つあります。
1つは全体を通してピアノと鍵盤打楽器の使い方に特徴のある作品だと感じました。
もう1つはメロディが現代風?というか映画やドラマのテーマ曲のようなキャッチーなメロディであるところです。
そのため、「交響曲」というあまりお堅い感じには聴こえません。
この辺りが古典的な交響曲との違いだとnickは思います。
各楽章について
第1楽章 -Dive into myself-
全楽章を通して最もハデな楽章。歴史大河ドラマの場面音楽のような印象。
中間に出てくるホルンの旋律がとてもいい。
第2楽章 -Dreams talk to me-
1楽章とはうってかわって弦楽器や鍵盤楽器、木管楽器が主体の楽章。
冒頭や曲間に現れるハープが印象的。
第3楽章 -When he was innocent-
美しさと暗さの対比が際立つ緩徐楽章。
ピアノが管弦楽の雰囲気とよくマッチしている。
第4楽章 -I am-
暗く怪しい雰囲気で始まり、最後の場面のみがやや明るくなる4楽章。
鍵盤打楽器がいい味を出している。面白い使い方だなぁと思いました。
まとめ

今回のまとめは次のようになります。
・本作品はテレビドラマや映画音楽の作曲で活躍されている菅野祐悟氏が作曲した交響曲である
・本作品は伝統的な交響曲の形式で書かれているが、現代風にアレンジがされている
・映画やドラマのテーマ曲のようなキャッチーなメロディーが多く、多くの人に聴きやすいオーケストラ作品となっている
本作品は映画やドラマの場面をダイジェストで楽しむような感覚が味わえる作品となっています。
通してきくと40分ほどかかりますが、たいへん聴きやすい交響曲なので、音楽にあまり詳しくない方でも最後まで聴いていられると思います。
CDだけでなく、ストリーミングサービスでも聴くことができますので、好みのメディアでお聴きください。
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