
どうも、nickです。
木曜の音楽レビューの時間です。
今回紹介する楽曲はこちらになります。
今回はウィントン・マルサリス作曲の「ブルース交響曲」を紹介します。
本作品はジャズトランペッターとして有名な、ウィントン・マルサリスが作曲したジャズオーケストラ作品となっています。
曲の内容は非常にバラエティに富んだ作品となっており、クラシックが苦手な方でも聴きやすい構成となっています。
作曲者の紹介

ウィントン・マルサリスはアメリカ出身のジャズトランペット奏者です。
彼はジャズのみならず、クラシックの演奏もこなすという異色のトランペッターです。
彼は本来ジャズの演奏家であります。
ですが、ハイドンの協奏曲をしっかりクラシカルに演奏することもできます。
このように、ジャズとクラシックという全く真逆のジャンルを吹きこなすという異次元の演奏家です。
そんな彼が作曲した本作は、まさかのフルオーケストラ作品でした。

しかも、本作は交響曲の第2作目のようです。
作品の紹介

本作品はフィラデルフィア管弦楽団の演奏によるライブアルバムになります。
演奏時間も1時間近くあり、とてもジャズトランペッターが作曲したとは思えない本格的な内容となっています。
ジャズのオーケストラ作品というと、G.ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」が真っ先に思い浮かびます。
本作品は、それに近い雰囲気となっています。
本作品は伝統的な4楽章形式の交響曲ではなく、7曲の性格のちがう曲が集まった組曲形式の交響曲となっています。
各楽章のネーミングも、交響曲っぽくないネーミングとなっています。
各楽章を和訳したものは、次の通りです。
1.希望に生まれる
2.悲しみの中で泳ぐ
3.再建されたラグ
4.南西部のシェイクダウン
5.大都会の休息
6.ダンソンとマンボ、チョロとサンバ
7.民主主義的な対話
行進曲風の1曲目の「希望に生まれる」。
黒人霊歌を思わせる2曲目の「悲しみの中で泳ぐ」。
各楽器の短いソロが光る3曲目の「再建されたラグ」。
ノクターン風ウェスタンミュージックな4曲目の「南西部のシェイクダウン」。
ミュートの音による車のクラクションを真似た演奏がユニークな5曲目の「大都会の休息」。
4曲の南米の舞曲で構成された6曲目の「ダンソンとマンボ、チョロとサンバ」。
各セクションが交互に演奏している様子が会話のように聴こえる?7曲目の「民主主義的な対話」。
このように、とてもバラエティに富んだ構成の交響曲となっています。
マニアックな楽曲かもしれませんが、クラシックが堅苦しくて苦手であるという方にも、非常に聴きやすい曲であるとnickは思います。
CDだけでなく、MP3やストリーミングでも視聴できますので、お好みの方法でご視聴ください。
マルサリスの演奏音源も紹介

ついでなので、作曲者であるマルサリスのソロCDも紹介します。
スタンダード・タイム Vol.1
こちらはジャズのスタンダードナンバーを集めた作品となっています。
マルサリスのCDを聴くのであれば、とりあえずこのCDを聴くことをオススメします。
超絶技巧〜くまん蜂の飛行
イーストマン・ウインドアンサンブルという吹奏楽団の伴奏によるCD。
収録されている曲は、くまん蜂の飛行や、アーバンの変奏曲などのクラシックの曲となっています。
ジャズの演奏で培われた超絶技巧が、クラシックの演奏でもいかんなく発揮されています。
吹奏楽経験者や、今部活動でトランペットを練習している中高生にオススメの1枚です。

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