【ミニマリズム】生きづらい現代社会の生き方と学びを中国古事「菜根譚」から学ぶ

人生
nick hosa
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どうも、nickです。

今回は中国の古事「菜根譚」から生きづらい現代社会の生き方と学びについて語っていきます。

 

菜根譚とは?

「菜根譚」とは、中国の唐代に編纂された説話集であり、現代の生き方について多くの教訓を含んでいます。

菜根譚とは、中国唐代の洪自誠によって編纂された説話集であり、全60巻否定しています。

明代末期に優秀な官僚で道教の信奉者でもありました。

洪自誠は民間の伝承や道徳的な教訓を集め、自らが書いた詩や文章を加えてこの説話集を編纂しました。

「菜根」という言葉は、「人はよく菜根を咬みえば、すなわち百事をなすべし」という故事に由来しており、「堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる」という意味です。

官僚として辛酸をなめつくした洪自誠が「人は逆境において真価が試される」という思いをこめてつけたと考えられております。

この物語は、自分の中にある価値観を大切にすることを説いています。

菜根譚には、孝行や信義、節度、質素倹約など、人間の道徳的な価値観が多数含まれています。

それぞれの話は短く容易に理解できる内容でありながら、教訓となる話が多いです。

また民間の伝承から受け継いだものもあり、当時の庶民の生活や信仰を反映しています。

菜根譚はその簡潔な表現と深い哲学、そして優れた文学性から中国の古典文学の代表的な作品の一つとされています。

そのため現代でも多くの人に愛され、読み継がれています。

現代人に読んでほしい一節

ここからはnickが菜根譚の中で特に刺さった一節をいくつか紹介していきます。

思い立ったらすぐ行動

何かをやめようと思ったときには、思い立ったそのときに、すっぱりとやめるべきだ。思い悩んだり、いずれそのうちになどと考えていたら、タイミングを逃してしまい、いつまでたってもやめることができない。昔の人も、「やめようと思ったら、今すぐやめてしまえ。時機を見てからと迷っていたら、一生やめることができない」と言っているが、まさに卓見である。

「定年後の第2の人生」という言葉がありますが、この言葉には違和感を感じます。

なぜなら、人の人生は1度しかないからです。

また、年をとってしまうと体力的な問題が発生してきますので、第2の人生ではできないことも出てきます。

何かの本で見た図。健康は年々衰え、時間とお金だけが残る

第1、第2などと分けず、今この瞬間の人生を生きることが大切なのです。

「今の仕事、ちょっと違うかな?」

と違和感を覚えたら、違う仕事や働き方を検討していいのです。

nickも数年間高校教員を勤めておりましたが、この働き方に違和感を感じて辞めてしまいました。

ですが、たまたま今の仕事の求人を見つけることができ、北海道から本州へと移住できました。

これは先の引用の中にある、まさにタイミングだったと思います。

自分の価値観や感性を信じて生きることが、最も大切なことであるとnickは考えます。

仏教に通づる思想

今生きている現実が仮の世界だと知ることである。つまり、人が求める名誉や功績、財産はもちろん、自分の肉体さえも幻のものだと自覚することだ。そうすれば、目の前のもうけ話や功名にあくせくすることなく、心穏やかに暮らしていける。

この思想は仏教における「空」の思想に近いと思います。

この手の話は西洋哲学においても追求されていた分野でもあります。

すごくわかりやすく説明されている動画。オススメのチャンネルです。

哲学的な話で難しいので、ここでは「財産や地位はあの世の持ってはいけない」とまとめます。

海外でのある調査では、現役退職者の約3分の1は退職後に財産を増やしており、財産を取り崩すのではなくを増やし続けていたことがわかりました。

日本には年金制度がありますので、この傾向は特に顕著ではないかとnickは推測します。

nick hosa
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年金受給額の多い少ないについてはこの場では取り扱いません・・・悪しからず。

また、死んでしまえばみな平等に骨になるのです。

地位や財産を築くよりも大切なことはたくさんあるのではないでしょうか?

未来のために今を削る必要はないとnickは考えます。

ミニマリズム?

人生においては、何かを少し減らせば、その分だけ世間とのかかわりから離れることができる。たとえば、人とのつき合いを減らせば、その分わずらわしさから解放される。また、口数を減らせば、陰口をたたかれることも減る。思案を減らせば、精神的な疲れも軽くなる。利口ぶるのを抑えれば、自分本来の心を取り戻すことができる。減らすことを考えずに増やすことばかり考えている人は、自分の人生を世間のしがらみでがんじがらめにしているようなものだ。

こちらの一文はいわゆる「引き算の思想」になります。

この思想はミニマリズムにも通づる考えであるとnickは感じました。

人はなんでも「足して」いこうと考えがちです。

それはモノだけでなく人間関係などの精神的なものも然りです。

関わるモノや人間関係を減らすことは、貧しくなるのではなく逆に豊かになっていくのです。

禅の思想においても「必要最低限」を説いていることから、禅は菜根譚から何かしらの影響を受けているのかもしれません。

まとめ:

現代の日本に生きる人々にとって、菜根譚は以下のように役立ちます。

・菜根譚には現代社会の様々な困難を乗り越えるための物語が書かれています。

・人間の本性や行動原理についての深い洞察が含まれており、人生をより充実させるための手段を提供してくれる。

・生き方や価値観を見つけるための手段や、洞察を得ることができる。

菜根譚にはミニマリズムや禅とも共通する部分があり、ミニマリストでもあるnickにはとてもよく刺さる内容でありました。

電子書籍や図書館などでも簡単に読めるので、皆さんもぜひ気軽に読んでみてください。

生きづらい現代社会を生き延びる知恵が、きっと手に入ります。


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( `Д´)/ジャマタ

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