
どうも、nickです。
今回は元高校音楽教員でミニマリストのnickがミニマリズムと禅が影響を与えた音楽作品を3つ紹介します。
ミニマリズムと禅が影響を与えた音楽作品
今回紹介するミニマリズムと禅が影響を与えた音楽作品は、次の3作品です。
- ボレロ
- 手拍子の音楽
- 4分33秒
ラヴェル:ボレロ
「ボレロ」はフランスの作曲家ラヴェル(1875年 – 1937年)が作曲したオーケストラ作品になります。

この曲は1種類のリズムと2つの主題でのみ構成された極限にまでシンプルな作品です。
「ボレロ」はこの1種類のリズムと2つの主題を、演奏する楽器の組み合わせを変えたり増やしていきながら演奏されていきます。
「ボレロ」でのこの試みは、後に紹介するミニマル・ミュージックにつながっていきます。

ラヴェルと「ボレロ」の詳しい解説はこちらからどうぞ。
スティーヴ・ライヒ:手拍子の音楽
スティーヴ・ライヒ(1936年- )はミニマル・ミュージックの先駆け的人物であります。

ミニマル・ミュージックとは音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる音楽作品のこと言います。
その最たる作品が「手拍子の音楽」になります。
この曲は二人の演奏者による手拍子のみで演奏される曲になります。
一見複雑なように聞こえますが、同一のパターンを少しずつずらしながら演奏しております。
ここまで極端ではないにしろ、「ボレロ」も既存のオーケストラ作品に比べるとシンプルな作りとなっております。
なので、「ボレロ」はある意味ミニマル・ミュージックの走りであるとnickは考えております。
ジョン・ケージ:4分33秒
ジョン・ケージ(1912年 – 1992年)はアメリカを代表する現代音楽の作曲家です。

ケージはコロンビア大学で鈴木大拙から禅を2年間学びました。
そこでケージは禅から多大な影響を受けました。
禅の影響を最も受けたであろう作品が「4分33秒」になります。
この曲は4分33秒間、全く演奏をしない曲になります。
これには、「その場にある音に耳を傾ける」、「演奏がなくとも音は存在する」という「いま、ここ」に集中するというメッセージが含まれています。
近年注目を浴びたマインドフルネスにも通じる作品であるとnickは思います。
まとめ

東洋思想である禅やミニマリズムは、音楽に限らずアートの現場においても大きな影響を与えたそうです。
名曲と言われるクラシック音楽作品も、主題や構成はとてもシンプルであることが多いです。
ムダを削ぎ落とし、重要なものは何なのかを追求することは音楽においても同じことなのだとnickは考えます。
「手拍子の音楽」や「4分33秒」は極端な例かもしれませんが、とても考えさせられる作品であることには間違いありません。
みなさんの趣味や追求していることにも、ミニマリズムや禅の思想を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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( `Д´)/ジャマタ
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