
どうも、nickです。
月曜の書籍レビューの時間です。
今回紹介する書籍はこちらになります。
今回は伊藤洋志氏の「ナリワイをつくる〜人生を盗まれない働き方〜」レビューします。
本書には、趣味や自分のやりたいことを続けて小さな収入を得るための方法や考え方が書かれております。
この記事では、本書の内容とnickの経験談から、ナリワイを作るためにやるべきことを3つ紹介いたします。
副業を始めたい方や、今の働き方に疑問を持っている方、セミリタイアを考えている方に読んでいただいきたいです。
ナリワイとは?

ナリワイとはそもそも何のでしょうか?
一言で言うと、「副業をさらに細かくしたもの」であります。
なお本書でナリワイは、衣食住などを生活を自力で行うことのできるスキルであると説いています。
例)床板の張り替え、ブロック塀を壊す、パンの窯を作る、花を編むなど
これは、仕事におけるミニマリズムとも言えるかもしれません。
このことを踏まえた上で、ナリワイをどのように作るのかを解説していきます。
ナリワイ10か条と3つの方法

本書ではナリワイを作りを実行するための「ナリワイ10か条」が書かれています。
その10か条とは、次の通りです。
・やると自分の生活が充実する。
・お客さんをサービスに依存せさない。
・自力で考え、生活をつくれる人を増やす。
・個人ではじめられる。
・家賃などの固定費に追われないほうがよい。
・提供する人、される人が仲良くなれる。
・専業じゃないことで、専業より本質的なことができる。
・実感が持てる。
・頑張って売り上げを増やさない。
・自分自身が熱望するものをつくる。
これらのことから、nickが考えるナリワイを作るために必要な3つのコトは、次のようになります。
- 趣味を作れ
- 小さく始める
- 今の仕事は辞めない
順に説明していきます。
打ち込める趣味を作れ

1つ目は「打ち込める趣味を作れ」です。
nickは現在、シフト制の仕事から得られるメインの収入と、トランペットの指導と演奏のサブの収入で生活しています。
また、教員時代によく楽譜を作っていたので作編曲が趣味となり、YouTubeでの動画投稿を数年前から続けております。
なので、楽器の演奏、指導、楽譜の作成はnickにとってのナリワイとなっています。
nickは幼少期よりトランペットの演奏を続けておりました。
nickにとってトランペットを練習して本番で演奏するということは、小さい時から当たり前のように行なってきたことになります。
小さい時から打ち込んでいた趣味が、現在少額ではありますが収入となっています。
まずは小さく始める

2つ目は「まずは小さく始める」です。
筆者は本書で、「月3万円稼げるナリワイを複数持て」と述べています。
たった3万円と思いますが、月3万円のナリワイが5つあれば月15万円の収入になります。
この金額に対してどのように思われるかは人それぞれかと思います。
ですが筆者は、金額は多くなくて良いので、まずは始める事が大切であると説いています。
なぜなら、お金をもらうことのプレッシャーを弱めるためです。
ちなみに「お金をもらうからには」という意見は、ナリワイをやる本人ではなく、他人からのプレッシャーとしてよく発せられる。しかも、その人自身は、自分で仕事をつくったことがない場合が多い。これも注意が必要なポイントである。自力で仕事をつくったことがない人は、未知の世界へ飛び出そうとする人に対して厳しいことがある。こういう声につぶされないようにしたいところだ。なんなら、不満がある人には全額返金する、というルールを設けてもいいので、まずはチャレンジできるようにすることが大事である。
伊藤洋志:ナリワイをつくる 〜人生を盗まれない働き方〜
最初はお金になってもならなくてもいいので、まずは初めてみることが大切になります。
nickも最近、楽譜作成の依頼があったが、ほぼ利益は出ませんでした。
ですが、利益が出ることよりも、販売までこぎつけたことの方がはるかに嬉しかったです。
nickのどのナリワイも、月3万円にはほど遠いですが生活はできているのでのんびりやっていこうかと思います。
義務化させないのがコツ

趣味や自分のやってみたいことの延長がナリワイであることから、筆者はナリワイは義務化させないことがコツであると説いています。
なぜならば、「やらねばならない」と考えるとしんどくなってくるからです。
専業にしないことで、細く長く続けられるのです。
「やらねばならない」のではなく「やりたい」からナリワイになるのです。
小さく始めるということは、義務化することを防ぐことにもなります。
困ったことにこそ、ナリワイの種がある

実際に、何をナリワイとすればいいのか困るという方も多いと思います。
筆者は、自分がかつて困ったことがあることにこそ、ナリワイの種があると説いています。
困ったことには、ナリワイの種がある。 何か困った問題も一個一個考えていくと、必ず策はあり、それを解くことができれば大きさには色々あるが、必ず自分のナリワイになるはずなのである。 何回も言うが、大事なのは、違うやり方を考えるということである。
伊藤洋志:ナリワイをつくる 〜人生を盗まれない働き方〜
皆さんはかつて、どのようなことで困ったことがあったでしょうか?
nickはかつて、3人や10人などの極めて少ない人数の吹奏楽部の指導を行うことがありました。
その人数や、その学校の編成にあった楽譜は市販されておりません。
そんな時、当時のnickは次のように思いました。

だったら自分で楽譜を作ればいいんじゃね?
そう思って楽譜制作用のソフト(Finale)を購入し、楽譜の作成や編曲、改造を行うようになりました。
このことは、nickが現在まで作編曲を続けるきっかけとなりました。
ここからnickのナリワイが始まりました。
現在では楽譜を作ったり、作編曲する事が日常となりました。
そして、先ほども述べたように楽譜の販売にまで繋がりました。
このように、自分が困ったことを自分で解決したことが、ナリワイの種となるのです。
今の仕事は辞めない

3つ目は「今の仕事は辞めない」です。
これは、まず自分の支出を把握すべきであるという筆者の意見からのnickの考えになります。
給料がなくなるという恐怖も、そもそも自分が生活していくのに毎月いくらかかるのか、どこまでそれを減らせるのか、極限まで支出を抑えてそれが何ヵ月持つのか、楽しく続けられるのか、ということが一つ一つきちんと分かっていればよいのである。正体が分かっていれば、身動きが取れなくなることはない。自分の頭で考えて解決をはかったり、回避できるはずだ。
伊藤洋志:ナリワイをつくる 〜人生を盗まれない働き方〜
nickはミニマリズムに傾倒するようになってから、自分の支出をすごく意識するようになりました。
そうすることで、「こんなにモノは必要ない」、「これは買う必要がない」などと考えられるようになりました。
そうすることで自分の支出を把握し、絞り込むことができました。
なので、教員時代よりも月の収入が3割ほど減ることになりましたが、より自分のやりたいことに近づけられる現在の働き方にシフトすることができました。
ナリワイだけで急には生活ができるようにはなりません。
まずは、自分が月にどれだけのお金を使っているのか?
そして、無駄や必要のない支出を抑えることで最低でどれくらいのお金があれば生活していけるのかをまず知って下さい。
それがわかるまでは、現在就いている仕事は辞めないほうがいいでしょう。
転職なりセミリタイアなりをするのは、自分が最低どれだけのお金があれば生活ができるのかが分かってからにして下さい。
まとめ

今回のまとめは次のようになります。
・ナリワイとは、副業をさらに細かく分けたものである
・何か打ち込める趣味を作り、細く長く続けることでナリワイを作ることができる
・ナリワイの種はかつて自分が困ったことの中にある
・自分の支出をミニマルにすることが、ナリワイで生きるスタートである:
著者のナリワイや支出に関する考え方は、ミニマリズムにも通じるものがあります。
ミニマリズムに興味がある方や、ミニマリストの方が読んでも面白く読むことができると思います。
また、本書を読むと、ナリワイで生きるための知恵やアイディアがたくさん書かれております。
電子書籍でも読むことができますので、お好みの形式でご覧になってください。

いかがだったでしょうか?
木曜に音楽のレビュー、週末には旅の写真を紹介しております。
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( `Д´)/ジャマタ
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