
どうも、nickです。
書籍レビューの時間です。
今回紹介する書籍はこちらになります。
今回はビル・パーキンス著の「DIE WITH ZERO〜人生が豊かになりすぎる究極のルール〜」を元に、子供の教育について語ります。
本書はお金と人生設計に関するベストセラー書籍であります。
本書における筆者の意見は「経験にお金と時間をかけろ」になります。
今回は著者の意見を元に、大人が子どもの経験に投資するべき3つの理由を解説していきます。
大人が子どもの経験に投資するべき3つの理由

大人が子どもの経験に投資するべき3つの理由は、次のとおりです。
- 学校生活に2度目はない
- 教育の目的は「人生の喜びの最大化」
- 子どもたちにも「経験」を投資させろ
順に解説していきます。
学校生活に2度目はない

1つ目は学校生活に2度目はないです。
このことを考える上で重要な発言を、著者は本書で述べておられます。
”どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。“
ビル・パーキンス:「DIE WITH ZERO〜人生が豊かになりすぎる究極のルール〜」
このことについては学校生活をイメージするとわかりやすいと思います。
学校生活は6年ないし3年、4年で終わってしまいます。
その中で行われる行事や部活動、クラスでの活動などなどには必ず終わりがあります。
そして、その経験は2度とはできないのです。
経験を先送りにするデメリット
そもそも経験を先送りにするデメリットは一体なんなのか?
大まかにまとめると次のとおりになります。
- 子どもの頃というのは「今」しかない
- 大人になると、お金はあっても時間がない
- 大人になると体は動かなくなるし、いつ病気になるかもわからない
何かを経験するには、時間がたくさんあり、お金を気にすることがなく、健康の心配も少ない子どもの頃がベストなのである。
学生時代に2度目はない
上のような理由から、nickはコロナ禍だからこそ行事や部活動などは縮小してほしくはないと考えています。
当然、必要な感染対策をした上でやるべきではあると思います。
ですが、感染拡大防止の名目で子どもたちの経験や体験のチャンスがどんどん失われています。

いいかげん、0か1かではなく、感染を防止したうえで実施できるような社会になってほしいと思っております。
教育の目的は「人生の喜びの最大化」

2つ目は教育の目的は人生の喜びの最大化です。
このことを考えさせられる著者の発言は、次になります。
“私たちの問題は「できる限り人生を充実させるにはどうすればよいか」だ。見境なく豊かになることではない。 つまり、この本の目的は、富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化するための方法を探すことだ。この2つは根本から違う。“
ビル・パーキンス:「DIE WITH ZERO〜人生が豊かになりすぎる究極のルール〜」
教育は、人生の喜びを最大化するために必要な知識や経験を得るための場であるとnickは考えています。
いい学校、いい職場に就職することが「人生の喜びを最適化」に果たしてつながるのだろうか?
「将来稼げるようになるため」が教育の目的ではありません。
学歴なんてどうでもいいとまでは言いません。
ですが、今までの進学先の選択が、自分の人生の喜びにつながっているのか?
今一度振り返ってみるのはどうでしょうか?
コロナ禍における学校の対応
現在行われているコロナ対策をした上での学校生活は、はたして将来子どもたちの人生の喜びを最適化につながるのだろうか?
nickは繋がらないと考えています。
コロナ禍でかなりの数、行事が中止または簡略化されています。
その行事が本当に必要であるかを議論する必要性は、当然にあると思います。
ですが、クラスターを恐れて中止、廃止に持っていき過ぎなのではないでしょうか?
現在の状況であれば、感染拡大のリスクを取ってでも子どもに様々な経験をさせた方がいいとnickは考えます。

学校側にリスクを取りにいく覚悟があればいいのですが・・・
なかなかに難しい問題です。
授業だけで人生の喜びを最大化できるのか?
「行事なんて進学に関係ないから不要不急である。」
このように考える方もいるかと思います。
ですが、授業だけで将来の人生の喜びを最大化させられるとは思えません。
コロナ禍であろうと、子どもたちの時間を授業以外の経験や体験にもっと投資できないだろうか?
そのための方法を、大人たちは考えるべきではなのでしょうか?
コロナ禍で行われている学校生活が、子どもたちの人生の喜びの最大化につながるのかは、疑問に思うところが多いです。
子どもたちに「経験」を投資させろ

3つ目は子どもたちに「経験」を投資させろです。
このことについて、本書から次の引用を踏まえて考えていきます。
”もちろん、老後の備えは必要だ。 だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。 だから私はあなたに、できるだけ早く経験に十分な投資をしてほしいと考えている。“
ビル・パーキンス:「DIE WITH ZERO〜人生が豊かになりすぎる究極のルール〜」
この「経験に対する十分な投資」は、大人に限らず子どもにも行わせるべきであると思います。
なぜなら、子供の頃にしかできない経験は後からお金を積んでも取り戻せないからです。
経験というと習い事などを思い浮かべる方もいるかと思います。
しかし、本書で語れれている経験は、家族との何気ない会話や思い出、友達と一緒に遊んだ記憶などもふくまれています。
こうしてみると、実はお金をかけなくても子どもに様々な経験を積ませることはできるのです。
子どもとどの様な思い出を共有できるか?
いわば、縁起を増やしていくことが大切になります。
nickが経験に投資した結果
子どもの時に経験したこと、体験したことは大人になってから一生の財産となります。
ここでnickの場合を例にします。
nickは高校の3年間、吹奏楽部に所属していました。
高校卒業10年のタイミングで、部活の同期連中と集まることになりました。
幸運にも当時のメンバーのほとんどと連絡がつきました。
そしてみんなが集まって、当時の思い出や現在について夜遅くまで語り合いました。
部活をやっていなければ、起こり得ないイベントであったと思います。
また、現在nickが行なっている楽器や合奏のレッスンも、子供の頃から楽器を吹いていなければすることもなかったことだと思います。
北海道から本州に引っ越すチャンスも、子どもの頃の経験があったからこそだとも、今なら思えます。
それもこれも、nickが学生時代に経験に投資することができたからなのです。
大人は子どもの経験への投資の後押しをせよ!
大人は、コロナ禍であっても子どもに対してスポーツや芸術に可能な限り触れさせた方が良いと思います。
子どもの頃の経験はコロナ禍が収まってからでは遅いのです。
大人にできるのは、子どもに経験の場を与えたり資金の援助をすることです。
今の時期だからこそ、親の方や教員、子どもと関わる仕事に就いている方々はどんどん子どもたちに経験を投資させてあげましょう。
それが将来、子どもの成長に大きな差を生むことになります。
まとめ

今回のまとめは次のとおりです。
・子どもの経験を先送りにさせてはいけない
・人生の喜びの最大化のための教育を行うべき
・子どもの頃の経験が、その後の人生の豊さを決める
子どもたちは現在、二度とは経験できない事がコロナや大人の事情によって潰されてしまっています。

大人は好き勝手やっているのにねぇ・・・
時間やお金のことを気にせずにできるのは、学生の頃にしかできません。
大人になってからでは遅いのです。
なぜなら、お金はあっても、時間が学生の時ほど時間が取れないからです。
本書では、年齢によってお金と時間と健康のバランスをよく考えるようにと説いている。
大人になるにつれて、お金は増えても時間と健康が失われていきます。
「コロナだから仕方ない」で子どもたちは納得できるのでしょうか?
本書は教育書ではありませんが、教員だけでなく多くの子供の「経験」に関わる大人の方に読んでいただきたい。
電子書籍でも読むことができますので、お好みの形式でご覧になってください。

いかがだったでしょうか?
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( `Д´)/ジャマタ
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