
どうも、nickです。
音楽レビューの回です。
今回紹介する楽曲はこちらになります。
今回は小田朋美のアルバム「シャーマン狩り -Go Gunning For Shaman」を紹介します。
このアルバムは、名門音楽大学の作曲科を卒業したアーティストによる、高い作曲力を十分に生かしたジャンルにとらわれない、とても個性的なアルバムとなっています。
今回はアーティストの紹介とアルバムの特徴、特に聴いてほしい3曲について語っていきます。
アーティストの紹介

小田 朋美(おだ ともみ、1986年9月9日 – )は、日本のシンガーソングライター、キーボーディスト、作詞家、作曲家、編曲家です。
彼女の母親がピアノの先生だったため、物心つく頃からピアノを弾いて遊んでいました。
彼女は東京芸術大学音楽部作曲科へと進み、2012年に卒業しました。
幼い頃から歌も好きだったので歌も歌いたかったのですが、引っ込み思案の性格のために裏方に徹しようと高校と大学ではずっと作曲の勉強していました。

ですが、ずっと作曲の勉強をしていたことは結果的にプラスであったとnickは思います。
しかし2011年頃から「やりたいことはやらなくちゃダメだ」と思うようになり、そこから弾き語りのライブ活動を始めました。
ライブ活動がきっかけとなり、今回紹介するアルバムを出すことになりました。
【公式サイト】
【Twitter】

アルバム紹介
シャーマン狩りは2013年12月4日に発売された、小田朋美の1stアルバムになります。
一応、音楽のジャンルはジャズとなっていますが、曲の内容はジャンルにとらわれない形となっています。
なにが凄い?
このアルバムをnickが聴いて、特にすごいと思ったところは次の3つになります。
- リズムの使い方
- 変拍子の使い方
- 現代音楽で用いられる特殊奏法
これら3つに焦点を当てながら、特に聴いてほしい曲を紹介します。
特に聴いてほしい3曲とその特徴
Love the world
アルバムの1曲目に収められているこの曲の特徴は、急なリズムの変化になります。
楽譜的には「2拍3連」だと思われるリズムなのですが、割り切れない数になっているところがいくつか見られます。
ですが、言葉の韻に合わせてリズムが振られているのであまり変に感じません。
その辺りの絶妙な加減が素晴らしい楽曲です。
雨よ降れ
この曲の特徴は、拍子感や奏法などかなり自由に書かれている点になります。
イントロからヴァイオリンの「こする」ような特殊奏法から始まります。
またこの曲はおおよそ5拍子の曲となっています。
ジャズの5拍子の曲というと「テイクファイブ」という曲がスタンダードであると思います。
他にも小島麻由美さんの「蜜蜂」という曲も5拍子で書かれています。
曲の雰囲気もどことなく「テイクファイブ」を彷彿とさせており、何かしらの影響を受けているのではないかと推測されます。
そして中間部の演奏が自由すぎるのが面白いです。
特に、聴いていて拍子がよくわからないところがとても面白いです。
基本は5拍子の曲なのですが、中間部以降からは6拍子が混ざってきます。
ですが、かなり自然に聴こえております。
5拍子と6拍子は意外にもうまく噛み合うことができるのです。
参考)KOKIA「Life〜生命の響〜」

KOKIAさんのこの曲も、5拍子と6拍子が交互に入れ替わっています。
「雨よ降れ」は現代曲のような?ジャズのような?、とても不思議な曲となっています。
狩の手法Op.1
この曲は弦楽四重奏と思われる編成によるインスト曲になります。
弦楽四重奏は2台のヴァイオリンとヴィオラ、チェロの4つの楽器による編成となります。

弦楽器アンサンブルの曲は、ポップスのアーティストとしてはかなり珍しい作品だと思われます。
彼女はアマチュア時代、自らのピアノ弾き語りに弦楽四重奏団を加えたスタイルで活動していたことがあったそうです。
この曲は、そういった経験から生まれた曲なのかもしれません。
曲の雰囲気はクラシカルというより、どちらかというとヒーリング音楽に近い作りとなっています。
クラシックの勉強をしてきた方だからこそのアイディアであるとnick思います。

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( `Д´)/ジャマタ
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