【指導者必見】元教員の私が読んでも共感できる!バジル先生から学ぶレッスンの3つのスタンスとは?

教育
nick hosa
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どうも、nickです。

書籍レビューの時間です。

今回紹介する書籍はこちらになります。

今回はバジル・クリッツァ氏の「バジル先生の吹奏楽相談室よくわかる指導編」を紹介します。

本書は生徒向けと指導者向けの両方の視点で書かれていますが、どちらの視点も指導に関わる方が読んで十分参考になる書籍となっています。

今回は、本書を読んで共感した指導者に必要なスタンスを3つ紹介していきます。

バジル先生って何者?

バジル・クリッツァーは「香港生まれ京都育ちのアメリカ人」という珍しい肩書きの楽器指導者です。

中学時代から吹奏楽部にホルンを吹き始めました。

そしてフォルクヴァング芸術大学(ドイツ)ホルン科を卒業し、現在にいたります。

大学在学中、極度の腰痛とあがり症に悩みそれを乗り越えるためにアレクサンダー・テクテニークを始める。

アレキサンダー・テクニークはnickも独学で実践したこともあり、その効果をとても実感できました。

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アレキサンダー・テクニークについては、長くなってしまうので今回は触れません。

バジル先生は、nickの楽器演奏、レッスン指導において多くの影響を与えてくださった方になります。

バジル先生はTwitterで情報発信、YouTubeでレッスンの様子を配信していますので、ぜひご覧になってください。

〈Twitter〉

バジル・クリッツァー (@BasilKritzer) / Twitter
香港生まれ京都育ちアメリカ人。立命館高校→エッセン・フォルクヴァング芸大卒。アレクサンダーテクニーク教師。レッスン動画いっぱい→

〈YouTube〉

Basil Kritzer
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

バジル先生から学ぶ3つのスタンス

本書を読んでnickが共感した指導者のスタンスは、次の3つになります。

  • レッスンは相手にとって有益であれ
  • できないのは努力不足ではない
  • 「自分」を説明する

本書の引用を交えて、順に解説していきます。

レッスンは相手にとって有益であれ

1つ目は「レッスンは相手にとって有益であれ」です。

相手に、どれくらい有益であったか、それが私のレッスンの意味と価値である』これが、指導者としての私のスタンスです。

バジル・クリッツァ―:バジル先生の吹奏楽相談室よくわかる指導編

これは、レッスンにおける基本的かつ重要なスタンスになります。

レッスンは、レッスンを受ける方のタメにならなければいけません。

そのタメには生徒が今何に悩んでいるのか、どんなモヤモヤを抱えているのかを探る必要があります。

「今どんなことに悩んでいるのか?」

「どのように吹けるようになりたいのか?」

それらを率直に聞いてみるのは、一つの手段であると思います。

この人のレッスンを受ければモヤモヤが晴れる

と生徒に思わせられるかがカギになります。

できないのは努力不足ではない

2つ目は「できないのは努力不足ではない」です。

できない=練習不足・努力不足ではない

バジル・クリッツァ―:バジル先生の吹奏楽相談室よくわかる指導編

この式はとてもシンプルな言葉でまとめられていて、nickは好きです。

指導者や教員はついついこのように考えがちであります。

そのため、練習時間を無意味に増やしたり、苦痛だけを伴う練習を勧めたり強要しがちになっていることが多いように感じます。

ですが、できない原因はなにも練習不足や努力不足にかぎりません。

そこで大切なのは、なぜできないのかを考え、観察し、生徒と一緒に考えることになります。

物事がうまくいかないのは人それぞれです。

その原因を探るというスタンスで、生徒の困難と向き合う姿勢こそが指導者にもっとも必要なことだと思います。

「自分」を説明する

3つ目は「「自分」を説明する」です。

「自分ができることを、一体自分はどうやっているのか」ということを、精一杯、言葉や擬音・イメージにしようという試みです。

バジル・クリッツァ―:バジル先生の吹奏楽相談室よくわかる指導編

自分のやってきたことを言語化して説明できるのか?

これはnickも指導をする土台として大事にしている観点になります。

言語化できるということは、自分がどのように考え体を操作しているのかを理解している証拠になります。

学校教育の場面でもよく、「生徒が生徒に教える場面を作るといい」とありますが、これは教える生徒側のメリットになります。

また、自分の理解していることを説明できるかどうかは、学校で授業をしている教員にとっても同じことだと思います。

自分がなぜその教科が好きなのか?

どのように得意になったのか?

どうやってテストに向けて憶えていったのか?などなど

その気持ちや行動を生徒に説明できるのか?

少し自分を振り返ってみると、授業の質の向上に役立つのではないでしょうか?

まとめ

今回のまとめは次のようになります。

 

・レッスンの価値は、相手にとって有益であったかどうかで決まる

・できない理由を努力不足と決めつけない

・「自分」を理解することが、良い指導への近道である

 

本書は楽器の指導者だけでなく、現職の教師の方が読まれてもとても共感が得られる内容となっています。

また、バジル先生は前述の「アレキサンダー・テクニーク」についての本も出版しています。

演奏者、指導者問わずとても参考になる本なので、読んでいただくことをオススメします。

今回紹介した本は電子書籍でも読むことができますので、お好みの形式でご覧になってください。

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( `Д´)/ジャマタ

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