
どうも、nickです。
月曜の書籍レビューの時間です。
今回紹介する書籍はこちらになります。
今回は苫米地英人氏の「75の整理術」という本を紹介していきます。
本書を読むことで
・なぜ物には「気」があるのか?
・人は物の価値判断をどのようにしているのか?
・自分にあった物の取捨選択方法はなんなのか?
がわかるようになります。
また、nick的な雑感としてミニマリストとしての観点から「物のサイズを小さくすることのススメ」をお話しさせていただきます。
物には「気」がある

苫米地氏は本書の冒頭で物には「気」があると断言しております。
一見「気」と聞くと、上の画像の様なことを想像されるかもしれませんが、そういうことではありません。
これ一体どうゆうことなのでしょうか?
物質というのは必ずエネルギーを持っています。
それは、次の数式で表されています。
E=mc2
この数式は、物質とエネルギーの等価性を示したアインシュタインの有名な定理になります。
これを根拠として、苫米地博士は物には「気」があるとおっしゃっています。
物はエネルギーを放っているということです。
なかなかに面白い根拠です。
「気」目に見える物ではないのでピンとこないと思いますが、日常使う言葉で「気」はよく使われている。
たとえば、病は気から、気が晴れる、気が遠くなる。
このように、日本語には「気」を意識した単が数多くみられます。
「気」というのは身近に存在しているのです。
この、物から発せられている「気」をどのように感じ取り、取捨選択をしていくのか?が本書の大きなテーマとなっています。
物を整理するということは「気」を整理するということ
「良い気」と「悪い気」

物には「良い気」と「悪い気」の2種類があります。
それは何で決まるのか?
それは自分の心、つまりは脳が決めているのだそうです。
自分が「良い物」と感じれば「良い物」、「悪い物」と感じれば「悪い物」になるのです。
苫米地氏によれば、ただの石ころでも自分が「良い物」と感じればパワーストーンにだってなるのだそうです。
では、脳は何で良い悪いを判断しているのでしょうか?
それは、物が持つ情報で判断しているのだそうです。
その物が持っている情報が良いものであればあるほど、人は「良い物」と感じます。
たとえば、プロ野球選手が長年使っているグローブや、ミュージシャンが愛用しているメーカーのギター。
身近なもので言えば、学生時代の思い出の品や好きな人からプレゼントされた物などになります。
つまり、物にどの様な情報が付加されているかによって良い悪いを脳が判断しているのです。
逆に「悪い気」を出す物はなんなのか?
それは、「不要」と思ったり「もう使わない」などの情報を与えられた物になります。
捨てようと思っているゴミ、何年も使っていないカバンや服、賞味期限の切れた食べ物などが当てはまります。
「気」を整理するということは、この「良い物」を残し「悪い物」を捨てるという作業になります。
または、「悪い物」に新しい情報を与え、新しい役割を持たせることもあります。
新しい役割を与えられなければ、捨ててしまえばいいのです。
物の価値は「自分」が決める

この様に、物の価値は自分次第になるので、片付けは自分でやらなければ意味がありません。
何故なら、片付けを他人に任せてしまっては、他人の価値基準による片づけになってしまうからです。
自分で物の価値、役割を決めながら整理整頓をすることが大切なのです。
物の価値は自分自身の脳が決めていることである
このことをよく押さえておいてください。
散らかりが気にならない人は心が病んでいる?

みなさんの中には、物が散らかっていても気にならないという人もいると思います。
しかしそれは、物が放つ「気」のパワーが落ちている危険な状態であると筆者は説いています。
本来あるはずである物の役割がなくなっており、「気」が放つ良い悪いを感じ取れなくなっている状態になっているのです。
まさに無「気」力の状態なのです。
いつまで経っても片付ける気が起きないという方は、心が病んでいる可能性があります。
精神的に病んでいる方の部屋は、ゴミ屋敷のように荒れているケースはよくあります。
そのため、まずは自分の心を整えることが先決になります。
それからでなければ、物の良し悪しを判断し整理整頓できないのです。
まず自分の「心」を整理整頓する

では、自分の心を整えるとはどういうことなのでしょうか?
本書では、自分がやりたい事、叶えたい夢がなんなのかが明確でなければ、物は整理できないと書かれております。
何故なら、物に与える情報は自分次第で変わってしまうからです。
たとえば、プロ野球の選手を目指すのであればバットやグローブに意味のある情報が与えることになりますし、プロミュージシャンを目指すのであれば楽器に意味のある情報を与えることになります。
プロ野球の選手を目指す人にとっては楽器は特別な物になりづらいですし、プロのミュージシャンを目指す人にはバットやグローブは特別な物にはなりずらいですよね?
このように、物にどんな情報が書き込めるかは自分次第なのです。
なので、「物」の前に自分の「心」を整理する必要があるのです。
本書には次のような一文があります。
欲しいモノがあった場合、次のように自問自答するようにしてください。 それは、本当に心から欲しいモノですか? それは、あなたの夢を実現するために必要なモノですか?これだけでも、何となくモノを買って増やしてしまうことはなくなるでしょう。部屋が散らからないようにする基本は、無駄なモノを買わないようにすることですね。
苫米地英人:75の整理術
「自分にとって」ということが大切になります。
物の価値は、その物自体であったり他人が決めることではありません。
部屋に役割を持たせる

苫米地氏は、物だけでなく部屋にも役割を与えるべきであると説いています。
それはどういうことなのか?
たとえば、皆さんにとって寝室の役割はなんでしょうか?
寝るための場所、リラックスする場所、落ち着ける場所などさまざまあると思います。
苫米地氏はそのように、部屋の役割に合わせて物の役割を決め、配置することを勧めています。
寝室が寝るためやリラックスする役割の場所であるならば、たとえば本や気分が落ち着くアロマなどを置くべきであり、パソコンやスマホなどは置くべきではないということになります。
そう考えることで部屋の役割に合わせて物の配置が変わったり、どこにも適さないので不要となるなど、物の役割に合わせて適材適所に配置や排除ができるでしょう。
そうすることで、役割を与えられた「良い物」がその部屋に残っていき、役割を失った「悪い物」が部屋からなくなっていくのです。
苫米地式整理方法のまとめ

苫米地氏が推奨する整理整頓の順番は以下のようにまとまります。
① 自分の役割を決める
② 各部屋の役割を決める
③ 各部屋にあるモノの役割を決める
何度も言いますが、まずは自分がこれから何をしたいのか?どうなりたいのか?が先です。
それによって自分が物に与える価値が変わるからです。
物が物の価値を決めているのではありません。
nick的雑感 ミニマリスト的な観点から
サイズを小さくすることも有効

物が「気」を放っているという話はですが、ミニマリズムの傾倒してからはこの考えがわかる様な気がします。
ミニマリズムというのは、物が放つ「気」を少なく、小さくすることなんだとnickは感じています。
「気」受け取る側である我々もエネルギーを消耗しているのです。
物が放つエネルギーの式はE=mc2でした。
この式は、物が持つエネルギー量は質量と光速度に比例するということになります。
つまり、物の重量(サイズ)が大きくなると、その物が放つ「気」も大きくなるということになります。
なので、単に物を無くすだけでなくサイズを小さくすることでも効果あるとnickは考えています。
例えば、今使っている冷蔵庫のサイズを小さくしたり、タンスのサイズを小さいものに変えたりなどです。
nickも、冷蔵庫を買い換えるタイミングで冷凍庫の無い物にサイズダウンして購入しました。
nickは今まで冷凍食品を食べる機会が非常に少なかったので、全く困りませんでした。
サイズを小さくしたことで、冷蔵庫をリビングに置いて飲み物をサッと取り出せるようになりました。
冷蔵庫がどこにでも置けるようになり、持ち運びも一人でできるようになったので、nickにとってはこの方が便利です。
物を減らしていくよりも、使っている物のサイズを小さくしてくことの方がハードルが低いと思います。
ぜひ試してみてください。
気づけば30冊以上

気づけば、苫米地氏の書籍を30冊近く読んできました。
認知科学に基づいた氏の書籍は、ためになることや気付かされることばかりです。
苫米地氏の書籍と出会っていなければ、こういったことをブログで書いて実践することはなかったと思います。
今とは違った人生の歩み方になっていたでしょう。
本ブログでも苫米地氏が書いた別の本を紹介していますので、他のページもご覧いただけますと幸いです。
まとめ

今回のまとめは次のようになります。
・物には「気」が存在する。(E=mc2)
・「気」が良いものか悪いものかは自分の脳が決めている。
・物の整理の前に、自分の心を整理する。
・部屋の役割に合う物を配置し、役割が与えられなくなった物は捨てる。
・物のサイズを小さくしてみることもオススメ。
本書を読むことで、物の価値についての認識を改めさせられました。
再度書きますが、物の価値はその物自体であったり他人が決めることではありません。
今自分が持っているものは、価値があると思い込んでいたり、他人から価値があると刷り込まれたものでは無いでしょうか?
これからの自分の生活、または人生を見直してみたい方はぜひ本書を手に取ってお読みになられてください。
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