【昭和の鬼才】彼こそがパイオニア。シンガーソングライターの父、深町純の作品を紹介!

現代音楽
nick hosa
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どうも、nickです。

木曜の音楽レビューの時間です。

今回紹介する楽曲は以下になります。

深町純:クオーク

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アーティストの略歴

深町 純( 1946年 – 2010年)は東京都出身の作曲家、編曲家、シンセサイザー、キーボード演奏者です。

東京芸術大学作曲科を卒業直前に中退。

1971年、ポリドールレコードよりファーストアルバムをリリース。

作詞作曲を始め、演奏に歌唱すべて自身による、日本人で初めてのピアノ弾き語りシンガーソングライターとしてポップス界にデビュー。

1989年には洗足学園大学音楽学部教授に就任、日本初のシンセサイザー専攻科を設立した。

2010年に大動脈解離により死去。

なんと、彼がシンガーソングライターの走りとなった人物だったのだそうです。知らなかった・・・

演奏だけでなく、シンセサイザーの演奏者の育成にも力を入れていたそうです。

今日本でキーボードが広く使われるようになったのは、彼の功績があったからこそなのかもしれません。

作品について

1980年発表されたこのアルバムは、複数で異なる電子楽器を演奏することが主流だった時代に、1人ですべてのパートを打ち込んで作成された画期的な作品です。

現在では当たり前のように行われている多重録音ですが、当時としてはまだ一般的ではなかったそうです。

楽曲制作の労力は、凄まじい量だったかと思われます。

この頃の電子音楽の世界の動きは以下のような動きがありました。

1970年 クラフトワーク、ELPが結成
1971年 ELPが「タルカス」を発表
1976年 T-SQUARE結成 
1979年 カシオペア結成

上の通り、70年代から80年代というのは、キーボードなどの電子音楽を使用したバンドがこぞって結成しだした時期になります。

タルカスの影響がどことなく見え隠れしているように聴こえます。

クオークに話を戻しますが、このアルバムは10分程度の曲が4曲まとまっています。

プログレッシブ感のある1曲目の「QUARK」

エキセントリックで宇宙的な「PERPETUAL(MOVEMENT)」

ピアノのサウンドが美しい「DESILLUSION」

サイバーかつダークな雰囲気、心臓の鼓動が独特の緊張感を放つ「INSIGHT」

この4曲のまとまりが非常に秀逸であります。

交響曲の構成にも似ているところがあるように、nickは感じました。

また、現代のゲーム音楽などにも繋がっていくような雰囲気も感じられるため、現代の人間が聴いても非常に斬新に聴こえます。

なにかの作業用BGMにすると、作業が捗るかと思います。

ぜひお聴きになってみて下さい!


nick hosa
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( `Д´)/ジャマタ

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