今回紹介するのは斉藤英治さんの書かれた「王様の速読術」を紹介いたします。
この本のおかげで読書へのハードルが下がり、今では本を読むことが習慣となりました。
元々読書が苦手だったのに加え、本を読むと眠くなってしまうことがあったので、読書自体をかなり敬遠していたのですが、本書に出会ってからはそれらが解消してしまいました。
読書の時間が欲しい人だけでなく苦手な方にもオススメの本なので、本文から3箇所抜粋して内容紹介したいと思います。
1.
小学校で最初に学ぶことは、本を読むことだ。すべての勉強の基本だ。本が読めないと次に進めないことが多いし、非常に苦労する。特に日本語は漢字を使うため、耳で聞いただけでは意味を特定できない言葉も多い。テレビ番組のほとんどで、画面を埋め尽くすほどのテロップが使われているのもそのためだ。文字によるインプットはそれだけ脳に強く伝わる。だから、「一字一句、おろそかにしてはいけません」と、わたしたちは教わる。それも大切なことだ。読むだけでは、学んだことにはならない。読んで意味を理解する。その練習のために、一字一句を大切にし、最初から最後まできちんと読むことは、いい勉強になる。
斉藤英治:王様の速読術
実は太字にした部分が読書に対するハードルを上げていると私は思います。
小学校などの授業における読書は、日本語の意味や文章の読み取り方を学ぶものなので、一字一句きちっと読む指導となっております。
当然、すべてのページ、すべての文字をきちんと読もうとすると当然時間がかかってしまいます。
しかし本書では、いかに素早く本に書かれている内容を把握するかに焦点が当てられています。
次で説明しますが、王様の速読術は一度流し読みをするのが特徴です。
流し読みを取り入れることで1冊の本を読む時間を少なくすることで、読書に対するハードルが下がっていくのです。
2.
王様の速読術では、三〇分の速読時間を三段階に分けて考える。第一段階では、プレビューを五分間行う。第二段階では、五分間で全ページを写真読みしていく。第三段階では、残りの二〇分を使ってスキミング法で読んでいく。これで合計たった三〇分で、一冊を読むのである。
斉藤英治:王様の速読術
私はこの文を読み、「30分なら時間が作れそうだな」と思いました。読書に対するハードルが下がった瞬間でした。
本書の中では読書は30分で終わらせることが強調されています。
詳しくは本書を読んでいただきたいですが、ざっくりいうと目次で本の全体像を把握し、一度流し読みをしていき、残りの時間で重要だなと思ったところをじっくりと読んでいくという方法です。
全部きちんと読まなくてもいいのか?と思われますが、いかに素早く本の内容を押さえてしまうかがポイントなので、全てを文章を読む必要がないのです。
慣れれば要点のみを押さえていけるようになるので、筆者が伝えたいことは十分に汲み取ることができます。
そんなんでいいのか?と思えるところがポイントだと思います。
3.
わたしたちの目的は 、家来を増やし 、自分のやりたいことをかなえ 、人のために役立てること 。あまりに金銭的な負担が大きい速読術や 、あまりに長い訓練期間を必要とするやり方では 、どうにも手が出ない 。 「それをやる時間があれば 、一冊でも本を読んだほうがいい 」などと 、思ってしまう 。もっとも 、わたしたちは時々 、このような間違いをするので 、気をつけなくてはいけない 。斧で木を切っている人の話である 。通りかかった人が 、その斧はすでに刃先が鈍くなっていて欠けているところすらあることに気づく 。 「斧を研いだらいいんじゃないの ? 」と声をかける 。すると 、木を切る人は 、鈍った斧を振り回して 、非常に苦労しながらも 、休みなく作業を続ける 。 「斧を研いでいる暇なんてない 。切るしかない ! 」と逆ギレである 。こういうことは 、わたしたちにもよく起こることだ 。 「いましかない 」とか 「いまやらなくちゃ 」と焦るあまり 、斧を研ぐ時間さえもつくることができない 。だから 、いつまでも木を倒すのに苦労し 、余計な労力や時間がかかってしまう 。
斉藤英治:王様の速読術
この本の中で書籍は「家来」であると説いています。そして、その家来をいかに効率的よく増やしていくかが大事であると説いています。
そのために必要な訓練は怠ってはならないと指摘しております。
これは投資と同じで、最終的に元が取れるだけでなく、利益を生むことにもなっていきます。
この、本は「家来」であるという考え方が非常にユニークで、
「30分で内容を読み取ったが、もう少しよく読んでみたいな」
と思ったらまた読んでいけばいいのです。
私はKindleで本を読んでいるので、場所を取ることもなくいつでも「家来」を呼び出すことができます。
本の中身をしっかり読んで覚える必要もなくなりました。
これも読書へのハードルが下がる要因となりました。
以上になります。
この本の内容を実践して読書をした結果、一時書籍代がとんでもないことになってしまいました(笑
Kindle Unlimitedなどの月額定額制のサービスなどと併用すると価格を抑えて多数の本を読むことができるようになると思います。
興味が湧きましたらぜひ読んでみてください。
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