
どうも、nickです。
月曜の書籍レビューの時間です。
今回紹介する書籍は以下になります。
今回は、中野信子さんの「努力不要論」について解説していきます。
努力不要とはいったいどういったことなのでしょうか?
本書のにおける最大の主張は?
本書における最大の主張は、nickはこれであると考えます。
私は真の努力とは、「努力をしない努力」のことだと思っています。 努力信仰の人は、むやみに努力をしつづける快感に溺れ、「努力をしない努力」をしていない人がほとんどではないでしょうか。
中野信子 「努力不要論」
なぜ筆者は努力は不要であると論じているのでしょうか?本文を引用しつつ紹介していきます。
なぜ努力が不要なのか①努力は成功体験の「サンプル1」にすぎないから。

成功体験を「サンプル」とする考えは斬新だと思います。
どういうことなのか?本書では次のように語られております。
成功本には著者と同じことをして失敗した人の事例や、実践することのデメリット、ネガティブ要因が書かれていないものが多いですよね。だから、たまたま成功した人がそうだったという「サンプル 1」の話でしかありません。 すでに成功を収めた人は「やればできる」「努力はウソをつかない」というようなことをおっしゃいますが、相手の資質によっては、できないことがあります。同じことをしてもうまくいかない人というのは存在するのです。
中野信子 「努力不要論」
「やればできる」に関しては求めるレベルにもよりますが、「やってもできない」層は一定数いるのは確かだとnickは思います。
誰でも努力すればプロ野球の選手になれる訳ではありませんよね?
成功本などを読んで勉強することは決して悪いことではないです。
ですが、1冊の成功本はサンプルの1つにすぎないのです。nick的には複数の本を読み、自分に合うやり方を試し続けることが大切なんだと思いました。
なぜ努力が不要なのか②洗脳されしまうから。

努力をすると洗脳されてしまうとはどういうことなのか?
一般的に努力をするという行為には「時間をかける」や「身体的、精神的な負荷をかける」といったイメージがつきます。
これによって努力している本人は「頑張っている」とか「良いことをしている」などと思い込んでしまいます。
この思い込みによって「頑張ることは無条件にいいことである」という錯覚を脳で生み出してしまうことになります。
つまり、努力することが楽しくなってしまい、他のことが考えられなくなってしまします。
この状態で、さらに次のようなことが加わると、簡単に洗脳状態になると本書にあります。
人間の判断力を奪うには、睡眠時間を奪い、食べ物を満足に与えず、がんがんストレスをかければいいのです。それだけで、ほぼ洗脳できてしまいます。努力という言葉は人を縛り、無料、あるいは安価な労働力として使いたい人が用いるブラックなレトリックなのです。真の努力とは、本当に目的を達成したいのであれば、広義の努力―─適切に目的を設定し、戦略を立て、実行することです。
中野信子 「努力不要論」
努力という言葉に、睡眠不足、空腹、過度のストレスが加わることによって、人の判断力は完全に奪われてしまうそうです。
皆さんは現在この様な状態になってはいないでしょうか?nickには少し当てはまる部分があります。ヽ(´ρ`)ノ
努力がやめられなくても、きちんと睡眠をとり、しっかり食べ、ストレスを貯めない生活を心がけて下さい。
皆さんもいつに間にか洗脳状態になっているかもしれません。
なぜ努力が不要なのか③努力中毒になってしまうから。

本書の中でnickが最も目を引いた単語に「努力中毒」という言葉があります。
先程の項目のように、努力すること自体に幸福感を感じ続けていくと、努力することそのものに対して中毒状態になってしまうそうです。
努力中毒をこじらせた結果よくあることとして、次のような事が起こります。
アーティストやアスリートの業績はそれだけで素晴らしいものであって、不幸な過去やケガがあったからといって価値が上下するものでは本来ないはずです。 しかし、多くの人はそうは感じません。 なんらかの犠牲やハンデを伴っていることで、業績の価値が格段に高まるように感じているのです。佐村河内守さんの耳の話がしばらく前に話題になりました。評価も意見もさまざまありましたが、やはりその人の達成したもの(作品そのもの)と、生きざまや姿勢を混同して美化していくような風潮は、あまり健全とは私には思えません。
中野信子 「努力不要論」
この手話題をよく聞きますが、nickはその通りだと思います。
スキャンダルのあったアーティストのCDの販売停止や楽曲の配信停止などは、nickはやりすぎなんじゃないかなぁと思っております。
楽曲の素晴らしさと人間性の良さは必ずしも一致しないですからね。
努力を必要以上に美化することの弊害の1つですね。
「努力をしない努力」とは?

では、「努力をしない努力」とはどのようなことなのでしょうか?それは自分にできることとできないことを見極めることです。
自分にできないことは自分よりも得意に人にやってもらう。つまりは人の才能を見抜き、才能がある人を使う側にまわることが大切になります。
人によって得意不得意があるのは当然です。
自分が得意ではないことは人にやってもらう、そうすることで無駄な努力をすることがなくなります。
無駄な努力がなくなれば、自分自身の人生はもっと豊かなものになるでしょう。
得意ではないことをやらないことは、決して「逃げ」ではありません。
それよりも、自分にしかできないことは何か?それをつきつめていくことの方がよっぽど価値があります。
ぜひ、自分にしかできないことは何か?を皆さん突き詰めてみて下さい。(´ー`)y-~~
人は人生の最後に何を後悔するのか?

本の最後の方にはこの様な1文があります。
人生最後の時を過ごす患者たちの緩和ケアに携わった、あるオーストラリアの女性によれば、人間は死の間際になると自分の人生を振り返って後悔を口にするのだそうです。そして、たいてい同じ内容であることに彼女は驚きを感じたといいます。 口にされた後悔の中でも最も多かったものの1つが、「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」 なのだそうです。 仕事ばかりせず、もっと家族と一緒に過ごせばよかった、というのです。 また、「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てばよかった」「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」というのもベスト 5に入るそうです。
中野信子 「努力不要論」
この1文を見て、nickはドキッとしてしまいました。
今やっている努力は、死ぬ間際に後悔しないものなのかどうか・・・よく考えて今後の人生を歩んでいこうと思います。
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