
どうも、nickです。
木曜の音楽レビューの時間です。
今回紹介する楽曲はこちらになります。
今回は武満徹のピアノ作品集を紹介していきます。
作曲者の武満徹が書く曲は、その独特の空気感から「タケミツ・トーン」などと呼ばれています。
本作品は、その空気感が凝縮されたアルバムとなっています。
作曲者の紹介

武満徹(たけみつ とおる、1930年 – 1996年)は、日本の作曲家です。
作曲はほぼ独学で、オーケストラ作品だけでなく、映画音楽や前衛的な電子音楽などの作品を作曲した世界的な作曲家です。
彼の作品で最も有名な作品は、オーケストラと和楽器を融合させた作品である「ノヴェンバー・ステップス」ではないでしょうか?

ノヴェンバー・ステップスの解説は、いずれやろうかと思います。作曲者についての詳細も、その時に行おうと思います。
今回紹介するアルバムは、作曲者の数少ないピアノ曲のほぼ全てが収録されているアルバムとなっています。
演奏者の紹介

演奏者の福間洸太朗はパリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーにてピアノを学びました。
また、20歳でクリーヴランド国際コンクール優勝(日本人初)およびショパン賞受賞しました。
これまでにカーネギーホールやサントリーホールなどでリサイタルを開催する他、クリーヴランド管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団など国内外の著名オーケストラとの共演も多数こなしております。
演奏者の公式ホームページは↓になります。
作品の紹介

本アルバムに収録されている曲は、作曲者がデビューする前である10代の頃の作品から、晩年にかけて幅広い年代の曲が収められています。
しかし、どの年代の曲からも武満独特の空気感が漂ってきています。
破天荒な10代らしからぬ空気感の初期作
武満は1949年に東京音楽学校(後の東京芸術大学)作曲科を受験したが、控室一緒になった受験生と意気投合。「作曲をするのに学校だの教育だの無関係だろう」との結論に達し、2日目の試験を欠席したのだそうです。
この時期の作品として収録されているのが、トラックの最初の曲である『ロマンス』という曲であります。
初期に酷評され、晩年に改作された曲
また武満は、ピアノ曲『2つのレント』(トラック2・3)を発表して作曲家デビューするが、当時の音楽評論家に「音楽以前である」と新聞紙上で酷評されてしまったそうです。
この曲は、晩年に『リタニ 〜マイケル・ヴァイナーの追憶に〜』として改作されました。(トラック15・16)

何が違っているのか?何を思って書き直したのかを考えながら聴くと面白いですね。
今回紹介した作品はCDやMP3、ストリーミングなどで試聴が可能です。
お好みの形式でお聴きください。

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