
どうも、nickです。
木曜の音楽レビューの時間です。
今回紹介する楽曲は以下になります。
今回は冥丁(めいてい)の「怪談」を紹介していきます。
非常に怪しげなタイトルとジャケット画像ですが、どことなく醸し出される癒しの要素を含んだ作品となっております。
一体どういうことなのか?
それでは紹介に移ります。
アーティスト紹介

広島県在住のアンビエント・トラックメイカー/プロデューサー。 “LOST JAPANESE MOOD”をコンセプトに、日本の原風景を描出するようなエキゾチックな音楽性が特色。 20歳頃にジョン・フルシアンテに衝撃を受け、音楽へ傾倒。 舞台音楽や店舗BGMを手掛ける作曲家として活動後、2018年にアルバム『怪談』でアーティスト・デビュー。 (タワーレコードオンラインより引用)
年齢はよくわかりませんでしたが、かなり期待の新人アーティストのようですね。
そんな彼が発表した最初のアルバムである「怪談」を、次から紹介していきます。
アルバム紹介
今回紹介する「怪談」というアルバムは、デビューアルバムでもあり、Pitchfork2018 年度の「ベスト・エクスペリメンタル・アルバム」の1 枚に選出されたアルバムでもあります。
このアルバムは、日本に古来からある怪談話をコンセプトとしたアルバムになります。
曲名も怪談話から取られたであろう言葉で埋め尽くされています。
ジャケットからしてもう・・・怪しい。

この絵は実在する浮世絵なのか?それとも誰かの創作なのか?
次に、このアルバムの特徴を紹介します。
アルバムの特徴
本アルバムの特徴は3つあります。
謎の語りが挿入されている
お経なのか?なにかの文章の1文なのか?
それらの文章が語りとして音楽に挿入されております。
実験音楽におけるテープ音楽のような感じです。
参考)武満徹:ヴォーカリズム A・I

この曲は「a」と「i」という言葉のみを録音し、素材として加工して構成された曲になります。
声のサンプリングは、今でこそボーカロイドに代表されるような音声モデルがありますが、ボーカロイドの発想はこの曲からきているものであります。
録音した声を加工しながら楽曲に挿入するという発想は、このテープ音楽の名残を感じさせます。
癒し・・・?
曲名がなんともおどろおどろしいのですが、どことなくノスタルジックな空気感が全体を支配しております。
癒し・・・ではないのだが、恐ろしいとも思えない。
一度聴き始めるとそのまま最後まで聞いてしまう、独特の没入感にどっぷりと浸かっていきます。
音楽というよりも、コーディネートされた空気感といった感じでしょうか?
こういった音楽を、nickは聴いたことがありませんでした。世界は広い!
「和風」に聞こえる不思議
本アルバムを聴くと、なぜか「和風」であると思えてしまうのが不思議でしょうがありません。
なぜなのかは説明できないのですが・・・
こういった理屈では説明できない空気感を演出できるところが、冥丁さんの強みであり「ベスト・エクスペリメンタル・アルバム」に選ばれた理由なのではないかとnickは推測します。
皆さんはどう感じるでしょうか?
青葉市子とコラボ
冥丁さんは4月に、nickがよく聴くギター弾き語りアーティストの青葉市子さんとのコラボライブを行うことが決まっております。

青葉市子さんもかなり独特の空気感を持つアーティストなので、どんなライブになってしまうのかすごく期待しております。
「日本の春の瞑想」と謳われているライブ、果たしてどんな空気感を演出するのか・・・
nickは北海道すまいなので聴きにいくことができないのが残念です(´_`。)グスン
青葉市子さんのアルバムレビューはこちらになります。
今後に期待

冥丁さんが発表されているアルバムは、確認できたのは3作品となっております。
今後も「怪談」のような良質な作品を発表していくかと思われます。
これからも期待して聴いていきたいと思います。
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