
どうも、nickです。
木曜の音楽レビューの時間です。
今回紹介する楽曲はこちらになります。
今回は中世の作曲家ギョーム・ド・マショーの「ノートルダム・ミサ曲」をノエル・アクショテがクラシックギターでカバーしたアルバムを紹介します。
本作品は、おごそかな教会音楽をギターで演奏することでまったく違った空気感を演出した良い例であります。
どういうことなのか紹介していきます。
アーティストの紹介

ノエル・アクショテ(Noël Akchoté)はフランス出身のギター奏者です。
ノエルは幼少期よりギターの演奏をはじめました。
そして14歳の時からレストランなどで演奏活動をするようになりました。
本人のFacebookはこちらになります↓
作品の紹介
本作は、中世の作曲家、ギョーム・ド・マショーの合唱曲「ノートルダム・ミサ曲」をギターで演奏した作品となっています。
ここでマショーとミサ曲について解説します。
最古のミサ曲を書いたギョーム・ド・マショー

ギョーム・ド・マショーは中世ヨーロッパで活躍した作曲家です。
ギヨーム・ド・マショー(Guillaume de Machaut, 1300年頃 – 1377年4月13日)は、14世紀フランスのランス生まれの作曲家、詩人。アルス・ノーヴァを代表する作曲家である。ボヘミア王兼ルクセンブルク伯ヨハンの秘書となったのち、ノートルダム大聖堂の参事会員等の名誉職に就いた。その後多くの王族、貴族をパトロンに従えながら作曲活動を続けた。
Wikipediaより引用
なお、モーツァルトは1756年〜1791年、バッハは1685年〜1750年に生きた人物ですので、マショーはそれよりも古い時代の作曲家であります。
マショーと同じく、演奏しているノエルもフランス出身となっております。
何かシンパシーみたいなものを感じたのでしょうか?
また、本作でカバーされている「ノートルダム・ミサ曲」とはどんな曲なのか。
こちらもWikipediaより引用します。
ノートルダム・ミサ曲(Messe de Nostre Dame)は、14世紀フランスの作曲家兼詩人であるギヨーム・ド・マショーが作曲したミサ曲。一人の作曲家がミサ通常文を全章作曲した現存する最古の作品として、ミサ曲の中でも歴史的に重要な位置を占める楽曲である。ノートルダム(Notre-Dame)はフランス語で「我らの貴婦人」という意味で、イエス・キリストの母である聖母マリアを指す。すなわち「ノートルダム・ミサ」とは「聖母マリアのミサ」という意味である。
Wikipediaより引用
「ノートルダム・ミサ曲」が作曲される以前は、複数あるミサ通常文は別々の人物によって作曲されるのが当たり前だったそうです。
1人の作曲家がミサ曲を全て書くことは、後にモーツァルトやベートーヴェンがミサ曲を書くきっかけに発展していきます。
なので、「ノートルダム・ミサ曲」は音楽の歴史上重要な作品となっています。
そんな作品をギターで演奏するとどうなるのか?
一言で言うと「おごそかから癒しの音楽」へと変わります。
「おごそか」から「癒し」へ

元となった「ノートルダム・ミサ曲」は次のような曲です。
元の合唱は雰囲気がおごそかで、なんだかとっつき辛く感じるかもしれません。
しかし、ギターで同じ曲を演奏するとどうでしょう?
とっつき辛さがなくなり、教会音楽独特の癒しの雰囲気が強くなったように感じます。
また、中世の合唱曲をギターでカバーするというアイディアがnickはとても好きです。
古い曲だからといって侮ってはならないのです。
まさに「温故知新」を絵に描いたような作品であるとnickは思い、本作品を興味を持って聴かせていただきました。
まとめ

今回のまとめは次のようになります。
・本作はノエル・アクショテが中世の作品をギターで演奏した作品である。
・中世の作曲家であるギョーム・ド・マショーは最古のミサ曲を作曲した人である。
・おごそかなミサ曲をギターで演奏することで違った雰囲気にかわる。
ノエルは他にも、ジャケット・ダ・マントヴァという中世の作曲家の作品をギターで演奏した作品となっています。
他にも多数、中世の作品をギターで演奏している作品があります。
興味があれば聴いてみて下さい。
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