【禅とミニマリズム】ミニマリズムの観点から見る、「禅」における食器と食事の意外な共通点とは?

ミニマリズム
nick hosa
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どうも、nickです。

禅とミニマリズムにおける「食」についての2回目になります。

今回は、「禅」おける食器と食事についてミニマリズムの視点から語っていきたいと思います。

ミニマリストの方やミニマリズムに興味がある方、食事法を改善したい方はぜひお読みください。

前回の記事をご覧になっていない方は、そちらからご覧ください。

「禅が」生み出したミニマルな食器

禅宗の僧侶は応量器と呼ばれる、とてもミニマルな食器を使って食事をとられています。

複数の食器がまとめられています。
取り出して並べるとこんな感じ

上の画像のように、食器が入れ子状になっており、全ての食器を1つにまとめることができます。

また、応量器は楽天市場やAmazonでも売っているようです。

漆が使われているせいなのか、結構なお値段となっております。

なお、最も大きい器は頭鉢(ずはつ)といい、お釈迦様の頭と思って特に大事に扱うようにと教えられるそうです。

nickはメスティンを普段使い

nickはキャンプ用の調理器具である、メスティンを日常的に使っております。

こちらのメスティンは本来、キャンプにおける米たき用の器具となっています。

ですが、炊飯以外にも茹でたり鍋料理などをすることも可能となっています。

そして、そのまま食器として使うことができます。

なので、メスティンは調理器具と食器を兼ね備えたミニマルな道具となっています。

メスティンはおおよそ、2500円程度の予算で買うことができます。

キャンプ用の器具のため、固形燃料での調理を想定してしいますが、ガスコンロでも利用できます。

メスティンは1人1食分作るのにちょうどいいサイズなので、1人暮らしの方に特にオススメします。

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メスティンで調理するオススメの方法や食材は、過去の記事をご覧ください。

両者を比較すると、応量器もメスティンもムダのないミニマルな作りとなっています。

食事の量は最低限

禅宗の修行において、食事の際に食べる量は最低限となっております。

禅の僧侶の1日の食事は、次のようになっています。

  • 朝はおかゆと漬物とごま塩のみ
  • 昼は麦ご飯と漬物と味噌汁
  • 夜は麦ご飯と漬物と野菜のおかず1品

宗派によって微妙に異なるそうですが、上に示したように精進料理と呼ばれるような肉類や魚を一切摂らない食事となっています。

ただし、頂いたり施しを受けた場合の肉や魚を食べるそうです。

これは、何事も無駄にしないという考えからのようです。

以上のような最低限の食事でも、禅の僧侶たちは健康的に日々の修行とお寺での業務をこなしています。

そう考えると、普段の我々の食事は食べ過ぎなのかもしれません。

1日1食でも大丈夫

nickは半年ほど前から1日1食生活にしていますが、特に健康上の問題は表れておりません。

むしろ、日中眠くなりづらい、頭がずっと働いていられるなど、メリットの方が多いと感じています。

1日1食を始めた当初は教員の仕事をしながらの実施でしたが、特に問題なく働くことができました。

コンビニ弁当やファストフードではなく、きちんとした食事を取れていれば、食事の回数を減らしたり、量を減らしたくらいでは、人はそうそう倒れたりはしないのです。

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1日1食の習慣化については、青木厚氏の「空腹」こそ最強のクスリという書籍を参考にしました。

過去に記事化していますので、詳しくはそちらをご覧になってください。

俗世で1日1食を貫くのは難しい?

教員を辞めしばらくニートしていたnickですが、その期間は1日1食を貫き通すことができていました。

しかし本州に移住し転職したことで、人との関わりが増えたことで誰かと食事をしなければならないことが多くなりました。

なので、どうしても1日1食を貫き通せない日がでてくるようになってしまいました。

転職してしばらくは、1日1食以上食べなければならないことにストレスに感じていました。

その時は、先ほどの禅の僧侶のように「頂いたもの」と受け入れて食べるようにしました。

この考え方に触れたことで、1日1食にならなくても自分を許せるようになりました。

「食」に対する考え方が変えた禅の教え

なぜnickが1日1食を貫き通したいのかというと、健康という面だけでなく禅宗の「食」に対する思想に共感を覚えたからです。

その思想とは、禅宗の食に関する考えをまとめた五観の偈(ごかんのげ)になります。

五観の偈とは、主に禅宗において食事の前に唱えられる文章になります。 

文章を現代語訳したものは、次の通りです。

  1. この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。
  2. 自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。
  3. 心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪(とん)など三つの過ちを持たないことを誓います。
  4. 食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。
  5. 今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。

こちらの内容に関しましては、次回詳しくお話ししようと思います。

まとめ

今回のまとめは次のようになります。

 

・禅の修行僧が使う食器である応量器は、とてもミニマルな食器である。

・メスティンを使えば、調理と食事を1つの道具で行うことができる

・質素な食事でも健康を害することはなく生活ができる。また、食事の量や回数を減らすことで得られるメリットもある

・nickが食事に対する考えを改めたのは、五観の偈影響を受けたからである

 

禅とミニマリズムには多くの共通点があります。

そのため、禅について調べていくと、ミニマリズムの新しいアイディアに触れることができるようになります。

ミニマリストの方やミニマリズムに興味がある方は、ぜひ「禅」に触れてみて下さい。

次回は五観の偈の詳しい解説と、禅宗における「食」の重要性について語っていきます。


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( `Д´)/ジャマタ

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