
どうも、nickです。
月曜の書籍レビューの時間です。
今回紹介する書籍はこちらになります。
今回は枡野俊明氏の禅が教えてくれる 美しい時間をつくる「所作」の智慧をレビューします。
本書は禅の所作が心と人生に与えるメリットについて多く語られております。
今回は、本書の中から現代人が学ぶべき3つの禅の所作を紹介していきます。
禅に興味のある方、日々の生活や行動を見直したい方にオススメです。
現代人が学ぶべき3つの禅の所作

現代人が学ぶべき3つの禅の所作は、次の通りです。
・シングルタスク
・黙食
・黙って行動
順に解説していきます。
シングルタスク

1つ目はシングルタスクになります。
シングルタスクは現代の言葉になりますので、こちらの本では「ながら」をするべきではないと語られています。
「~ながら」は〝粗雑〟な所作の典型です。時間の使い方としても、結局、ロスを生むことになる。時間を有効に使うには、「 ~ながら」をやめ、いつもひとつのことに全力で取り組むことです。それが、時間を使いきっている所作です。
枡野俊明:禅が教えてくれる 美しい時間をつくる「所作」の智慧
「ながら」は現代の言葉で言うとマルチタスクのことを指しています。
シングルタスクの有用性については現代さまざまな研究が進められており、その有用性は書籍などで語られています。
禅の思想から、シングルタスクの考え方は数百年以上も前からあったということになります。
禅の僧侶たちは、科学的な根拠がなくともシングルタスクの方が効率がいいということを知っていたのかもしれません。
シングルタスクは、選択と集中に重きが置かれているミニマリズムにも通じています。
何を切り捨てて、何に集中するのか?
ぜひ考えてみてください。
黙食

2つ目は黙食になります。
食というのは、単なる飢えを満たすためのものでも、楽しみのためのものでもありません。人生や生活の基本を見直す機会なのです。毎日三回食事ができるということは、毎日三回、自分自身のこと、生活のことを見直す時間が持てるということです。
枡野俊明:禅が教えてくれる 美しい時間をつくる「所作」の智慧
自分自身のことを見直すためには、一人で黙って食事をしなければいけません。
この行動は、現代でいうところの「マインドフルネス」にあたります。
曹洞宗の開祖である道元は食事の対してとてもこだわりがありました。
そのこだわりは、食事にまつわる決まり事を示した「典座教訓(てんぞきょうくん)」という本を書いたほどであります。
黙食を始めて2、3ヶ月経ちますが、メンタルが安定しやすくなったと実感しています。
特に感じるのは、演奏会の本番で極端に緊張することがなくなりました。
nickは1日1食生活なので、食事の時間はとても貴重な時間となっています。
日々仕事に追われ、時間がない方は朝食の時間に黙食を行ってみてください。
気持ちが落ち着いて日々を過ごせるようになります。
黙って行動

3つ目は黙って行動になります。
このことは「行雲流水(こううんりゅうすい)」と言う禅語を使って説明しています。
「行雲流水」という禅語があります。空に浮かんでいる雲も、大地を流れている水も、何ものにもとらわれず、自由に動いている、という意味です。〝自由だから動ける〟のではありません。〝動いているから自由〟なのです。身体を動かし、その動いている身体にまかせてみてください。すると、頭も心も自由になる。滞っていた気持ちが転じていけるのです。
枡野俊明:禅が教えてくれる 美しい時間をつくる「所作」の智慧
何事も行動ありきであることは、禅の修行の特徴でもあります。
現代の言葉であれば「多動力」や「実行力」などの言葉になると思います。
禅の修行においては、日常の生活全てが修行であると考えております。
禅では、身体を動かす日常的な作業を「作務(さむ)」といいます。その作務は「動く禅」とされています。静かに座ることが禅なら、動くことも、また、禅なのです。その二つに軽重はありません。
枡野俊明:禅が教えてくれる 美しい時間をつくる「所作」の智慧
禅の修行は座禅ばかりであるという印象を持たれる方が多いかと思いますが、日常全ての動作や作業が禅であり修行なのだそうです。
彼らは、修行を続けるからこそ悟りを開くことができるのです。
意志ではなく行動によって目的が叶えられるのです。
皆さんも、目指すものがあるのであればまずは行動を起こしてみましょう。
ちなみに堀江氏の書籍「多動力」はとても読みやすく、わかりやすいのでオススメです。
まとめ

今回のまとめは次のようになります。
・現代、科学的に効果があるとされている行動を、すでに禅の修行僧は行ってた
・「ながら」は集中力を欠いた行動であるため、禅では行わないようにしている
・黙食にはマインドフルネスの効果があり、メンタルの安定に効果がある
・目指す目標や夢があるなら、考えるよりも行動をするべきである
近年、瞑想の効果が科学的に立証されるなど禅の修行の効果が科学的に明らかになってきました。
座禅や黙食など日常生活で実行できるものも多いので、ぜひ生活に禅を取り入れてみてください。
本書は電子書籍などでも読むことができますので、お好みの形式でご覧になってください。

いかがだったでしょうか?
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( `Д´)/ジャマタ
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