どうも、nickです。
月曜の書籍レビューの時間です。
今回紹介する書籍は以下になります。
今回はカミノユウキ氏の「内向型人間だからうまくいく」を紹介します。
内向型は直さなくていい?
筆者によると、そもそも人は大雑把に外向型と内向型の2つに分かれているのだそうです。
それぞれの特徴は次のようになります。
外向型 ・コミュニケーションが得意 ・決断が早い ・マルチタスクが得意
内向型 ・じっくり考えてから話す ・慎重に行動する ・うるさい場所や刺激が苦手
皆さんはどちらに当てはまるでしょうか?
なお、3人に1人は内向型なのだそうです。
これらは持って生まれた才能の違いなので、内向型であることを治す必要はないと筆者は語っています。
自分の性格とは違うタイプの人の真似をしてもうまくいきません。私が自分の性格を嫌い、苦しんできたのは、「外向型であれ」という世間の価値観に流されたからです。しかし、内向型の人間は、内向型らしく生きればよいのです。現に、内向型の強みを活かして成功した内向型人間は、日本でもたくさんいます。
カミノユウキ:内向型人間だからうまくいく
この「外向型であれ」という世間の価値観が、内向型の人を苦しめている要因であります。
しかし、そんなことは気にしなくていいのです。
なぜなら、内向型の人には内向型の人にしかない強みがあるからです。
内向型の強みとは?
内向型の特徴を著者は次のように語っています。
内向型人間の特徴はいずれも「脳の神経経路が長い」「ドーパミン感受性が高い」「副交感神経が優位」という脳の作りに原因がある
カミノユウキ:内向型人間だからうまくいく
これはどういうことなのか?それぞれ説明していきます。
脳の神経回路が長い
脳の神経回路というのは、長ければ長いほど様々な考えや憶測を行うことができます。
一方外向型の人間は、神経回路が短いため、複雑な処理を行わず即判断することができます。
内向型の人間は神経回路が長いおかげで、深い思考を行うことが出来るのです。
また、神経回路が長いということは集中するまでに時間がかかることにもなります。
ドーパミンの感受性が高い
ドーパミンの感受性が高いということは、外部からの刺激に敏感であるということになります。
内向型の人間は、外向型の人間に比べ、少量の刺激で脳を満足させることができます。
少量の刺激というのは、読書や編み物、料理などが当てはまるかと思います。
なので、内向型の人間は強い刺激に対しては不快感を覚えやすいのです。
副交感神経が優位
副交感神経が優位であるということは、ピンチの時に落ち着いた行動を取ることが出来るという特徴を持ちます。
副交感神経が優位になると、心拍数や血圧が下がり、心身をリラックスさせようをします。
内向型の人間はストレスを感じた時に、この副交感神経が優位に働きやすいため、危機的状況が訪れた際に落ち着いた行動を取りやすいのです。
医者などの医療現場に携わる人間や、企業の経営などに向いている特徴だと思います。
内向型が成功する秘訣とは?
では内向型の人が成功する秘訣とな何なのでしょうか?
本書の中から5つ紹介したいと思います。
集中できる環境づくり
内向型の人は刺激に敏感で、集中し始めるのに時間がかかります。
そのため、刺激を減らし集中できる環境づくりをすることが大切になります。
目や耳から入る余計な刺激を減らす、職場の物を減らすなどして余計な刺激が入ってこないようにしてみて下さい。
nickはミニマリズムに傾倒してから、物を減らしていくことで仕事の集中力を増すことができました。
余計な物や刺激は減らしていきましょう。
忙しいをやめる
「忙しいことがいいことである」という価値観も外向型の人から植え付けられた価値観になります。
しかし、人はぼんやりしているときやリラックスしている時に、最もアイディアやひらめきが浮かんできやすいのです。
忙しいことのメリットはほとんどありません。
予定がないという予定を作ることが、仕事もプライベートも充実させる秘訣なのです。
悩む労力を減らす
Appleの元CEOの故スティーブ・ジョブズもそうだったのですが、悩む時間や回数を減らすことは脳の負担を減らす上でとても重要なことです。
家事や着る服、食べるものなど現代の生活の殆どはルーティーン化することが可能です。
本当に考えたり悩んだりすることは、もっと他にあるはずです。
仕事で今以上に成果を上げたいのであれば、習慣化出来るものはどんどん習慣化していきましょう。
聞き上手になれ!
話すのが苦手なのならば、聞き上手になることおすすめします。
そもそも内向型の人は人の話を聞くことが上手です。
なにも、一方的に話すことだけがコミュニケーションではありません。
カウンセラーやセラピストなど、聴くことを重点に置く職業だって存在します。
話し上手になるのではなく聞き上手になり、それを生かしたポジションに付くということは一つの戦略であると思います。
「話す」ことだけに囚われないで下さい。
内向型だと思われることを避けない
自分が内向的な性格であることを受け入れられるかどうかが、今まで述べてきた強みを生かすことが出来るかどうかのポイントであります。
自分が内向的な人間であることを隠さずに過ごしていれば、それは「キャラ」として徐々に周囲に受け入れられていきます。
自分をさらけだそうとしないことも自己主張の1つなのです。
自己主張できないことこそが、1番のストレスになってしまうのです。
自分がどういった人間なのかを知り、受け入れて生活することこそが幸福な人生を歩んでいくためのコツです。
nick的雑感
そもそも、陽キャだの陰キャだのラベリングしているのは誰だ?
そもそも、どこの誰が陽キャだの陰キャだのとラベリングをしているのでしょうか?
周囲の人間?影響力のある人物?あるいはメディア?
ソースはないのでなんとも言えませんが、何者かが意図的に仕組んでいるラベリングのようにnickは感じます。
誰かが決めた価値基準に踊らされてはいけません。
筆者も、時には外向型、内向型を切り替えて使い分けることも大事であると語られております。
「自分は内向的だから一人でいるべきなんだ」「できるだけ刺激を避けて生きよう」などと思い込む必要はありません。内向モードでなければ深い内省はできないでしょうし、外向的になって思い切った行動に出ることがプラスになる場面もあるはずです。ただ、内向型人間は、内向/外向のバランスが少し内向に偏っているというだけのことです。
カミノユウキ:内向型人間だからうまくいく
外向型、内向型はあくまで自己分析をする上での仕分けであって、どちらかでなければいけないという先入観は必要ないのです。
内向、外向どちらかになることではなく、自分にしかなれない人物になることが大切なのです。
我々は「みにくいアヒルの子」である
本書のあとがきに、次のような1文があります。
「みにくいアヒルの子」という童話があります。 自分の容姿が周りのアヒルのひなとは異なっていることに悩み、劣等感を持っていた一羽のひなが成長し、やがて、自分はアヒルではなく白鳥だったことに気づく物語です。 内向型人間は、この童話の主人公に似てはいないでしょうか。「自分はなにか違う」「周囲より劣っているのではないか」という、誤った思い込みに悩まされているからです。 しかし童話の主人公が自分の正体を知って幸福になったように、内向型人間も自分の性格を理解することができれば、自分自身を愛せるようになるでしょう。私が自分が内向型であることを知って一番よかったと思うのは、自分を好きになれたことです。
カミノユウキ:内向型人間だからうまくいく
本書では内向型の人を「みにくいアヒルの子」の童話になぞらえていますが、これは外向型の人にも当てはまることであると思います。
外向型の人だって「自分はなにか違う」「周囲より劣っている」と思うことはあると思うからです。
大事なことは自分自身のことを知って、それを受け入れることだとnickは思います。
本書が自分自身を理解することの手助けとなれば幸いです。
もし興味を持っていただけたのであれば、本書を実際に読んでみて下さい。
新しい発見がきっと見つかります。
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