【中高生のための音楽理論】和音解読はここから始めろ!元音楽教員が解説するよくわかる和音の話その2

和音
nick hosa
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どうも、nickです。

和音解説の2回目になります。

今回からは楽譜に書かれた和音の解読方法の解説になります。

まずは難易度の低い#、♭のつかない和音から始めていきます。

画像を使ってわかりやすく解説していきますので、最後までご覧ください。

前回の記事を見ていない方は↓からご覧ください。

これらは一旦置いておきます

和音というのは今まで見てきたような団子の状態になっているとは、必ずしも限りません。

こんなのとか
こんなのとか

これらの和音配置は「和音の転回形」といいます。

上の二つの和音は、どちらも「ド、ミ、ソ」の長三和音になります。

しかし、転回形の和音の解読は少しややこしいので一旦置いていきます。

まずは基本形の和音の解読法から解説していきます。

団子の状態、「和音の原型」とも言いました。

#、♭がつかない和音の判別

まずは#、♭がつかない和音の判別について解説します。

和音判別するには、次の順に音符を読んでいきます。

  1. 書かれている音名を読む
  2. 根音と第3音が何何度なのかを調べる
  3. 第3音と第5音が何何度なのかを調べる
  4. 調べた音程から、4種類の和音のどれに当てはまるかを見極める

順番に説明していきます。

書かれている音名を読む

まずは楽譜に何の音が書かれているのかを読みます。

楽譜の音は、下からド、ミ、ソが書かれています。

下から「ド、ミ、ソ」になります。
nick hosa
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ドレミの読み方がさっぱりわからない!忘れた!

という方はこちらの記事をご参照ください。

根音と第3音が何何度なのかを調べる

次に根音(下の音)と第3音(真ん中の音)で何何度になるのかを調べます。

3度音程は次のようにまとまります。

・「ド、ミ」「ファ、ラ」「ソ、シ」 → 長3度

・それ以外の音程 → 短3度

なので、長3度の3パターンを覚えてしまうのが早いと思います。

nick hosa
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和音の話では、長3度と短3度だけわかっていれば大丈夫です。

もし詳しく音程の復習をされたい方は過去の記事からどうぞ

そうすると、根音と第3音は長3度ということがわかります。


「ド、ミ」なので長3度

慣れるまでは図のようにドレミや音程をメモしながら解読することをオススメします。

第3音と第5音が何何度なのかを調べる

同じように第3音(真ん中の音)と第5音(上の音)だと何何度になるか調べます。

第3音と第5音は「ミ、ソ」なので短3度になります。

「ミ、ソ」なので短3度

4種類の和音のどれに当てはまるかを見極める

では最後に、調べた音程を元に4種類の和音のどれに当てはまるかを見極めます。

前回解説した4種類の和音は次の通りです。

今回の「ド、ミ、ソ」の三和音は、下が長3度、上が短3度となっているので、長三和音であることがわかります。

全部の情報をまとめるとこうなります。

このように順番に調べていくと、書かれている和音が何なのかがわかります。

#、♭のつかない三和音は7パターンしかない

#や♭がつかない三和音のまとめると、次の通りになります。

左から根音をドレミ順に並べた和音のまとめ

なお、これよりも高い音になったり、ヘ音記号で書かれていても和音は変わりません。

オクターブ上げてもドレミの読み方は変わらないので、和音も同じになります。
ヘ音記号も同様です。

この7パターンを覚えてしまったほうが早いかもしれません。

まとめ

今回のまとめは次のようになります。

・まずは楽譜に書かれているドレミが何なのかを調べる

・次に、それぞれの音程が長3度なのか短3度なのかを調べる

・最後に調べた音程から4種類の三和音の中のどの和音なのかを見極める

・#、♭のない三和音のパターンは7通りしかない

和音の解読にはドレミが読めなければならなかったり、3度音程が頭に入っていなければならないなど、今までの音楽理論に比べて複雑になっています。

これらを覚えるのに1番早いのは、調べながらでもいいのでドレミや音程を楽譜に書き込んだり、問題を解いたりするのが良いです。

手と頭を使って覚えていきましょう。

次回は#、♭がついた場合の和音の判別方法について解説いたします。


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( `Д´)/ジャマタ

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