どうも、nickです。
月曜の書籍レビューの時間です。
今回紹介する書籍はこちらになります。
今回は枡野俊明氏の「人生を整える禅的考え方」を紹介していきます。
本書を読むことで禅とミニマリズムにいくつかの共通点があることがわかりました。
そこで、nickが本書を読んでいてミニマリズムに通じると思った禅の言葉を3つ紹介しようと思います。
3つの言葉
今回紹介する禅の言葉は次の3つになります。
- 放てば手に満てり
- 知足
- 簡素
順に説明していきます。
「放てば手に満てり」
この言葉は曹洞宗の開祖、道元の言葉だそうです。
意味としては「手放す(手放す)ということは失うことではなく、放したことで本当に大事なものを得られる」という意味になります。
この意味からは、何事にも余白が必要であるとを示唆していると思います。
nick自身も、目に映らないものは存在を忘れてしまうことが過去たくさんありました。
人が管理できる物の数というのは、ある程度決まっているのだと思います。
この余白というのは物質的なことだけではなく精神的なことにも当てはまると思います。
余白、あるいは余裕のある精神状態でこそ穏やかに生活できるという風に解釈しています。
「知足」
この言葉の意味は「足りることを知ることで、心が落ち着いていて幸せに暮らしていける」という意味になります。
まだ足りない、満足できないなどと思っていると焦燥感に駆り立てられてしまい、とても大きなストレスを抱えてしまいます。
「今のままで十分」と思えると、心穏やかに生活することができるそうです。
心が整うことで欲から離れることができます。
すると物欲が減っていき、物を買わなくなっていくのです。
減らしていくだけではなく、増やしていかないことも、ミニマリズムにおいては大切な考え方になります。
「簡素」
ここでの「簡素」は、禅の美意識のうちの1つとしての意味になります。
禅の庭造りは余計なものを削ぎ落としていく作業なのだそうです。
そして「もうこれ以上削ぎ落とすものがない」というところまで削ぎ落としていくことで、禅の庭は完成するのだそうです。
ミニマリズムの観点で考えたときに大事なのは、「何を省いていくのか?」を自ら考えることです。
省くべきものは人によって違ってくるはずです。
もう削ぎ落とすものが無くなって、残ったものがなんなのか?
これが最も大切なことなのです。
ミニマリズムとは、そういった作業なのだと思います。
nick的雑感 禅の修行からみるミニマリズム
ここでは禅僧の修行映像を紹介します。
※動画は1時間近くかかりますので、時間のあるときに視聴ください。
この動画は雲水(修行僧)の修行の様子を追っていった映像になります。
この修行の様子からも、ミニマリズムの参考になる様子が見て取れます。
禅僧の修行においては、とにかく静かにすることを徹底している点が挙げられます。
座禅の修行もそうですが、洗面や食事、日常の作法においても音を立てないことが徹底されています。
これはおそらく、「今ここに集中する」という環境を作る意味合いが強いのではないかと思われます。
また、食事の量や持ち物も最低限となっており、禅僧の生活はたいへんミニマルなものとなっています。
ちなみに、インドの仏教僧侶が許された持ち物は、身につける衣、予備の衣と寝床用の衣の合わせて3枚の布と托鉢用の鉢(お布施で食べ物をもらう用の食器)1つしか許されないそうです。(「三衣一鉢(さんねいっぱつ)」というそうです)
彼らは究極のミニマリストだと思います。
さすがに出家しようとまでは思わないのですが、その生き方や考え方はミニマリズムを実践する上では非常に参考になります。
あと、ミニマリズムとは関係ありませんが、雲水の修行は意外と体育会系なんだなぁと思いました。(特に、修行の許しを得るために2時間立ち続けるあたり)
まとめ
今回のまとめは次のようになります。
・本書は「禅」の考え方の入門書となっている
・「禅」の思想にはミニマリズムに通じる考えがある
・禅や仏教の僧侶は、究極のミニマリストである
本書はミニマリズムに通じることだけでなく、禅の考えに基づく日々の生活習慣の整え方やマインドフルネス的思想についても書かれております。
ミニマリストやミニマリストを目指す方だけでなく、毎日のルーティーンや瞑想に興味がある方も、ぜひ本書を読んでみてください。
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