どうも、nickです。
大人のための中学音楽になります。
今回解説するのはこちらの作品です。
今回はJ.S.バッハ作曲の「小フーガト短調」を2回に分けて解説していきます。
今回はバッハの自身の紹介と彼の音楽史上の功績、そして彼が作曲家としていかに優れていたのかを、画像や動画を使って説明していきます。
バッハって何者なの?
そもそもJ.S.バッハとは何者なのでしょうか?
彼の生涯を追っていきながら説明していきます。
バッハの生い立ち
ヨハン・セバスチャン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685年 – 1750年)は18世紀のドイツで活躍した作曲家、演奏家です。
後述しますが、彼の一族には音楽家が非常に多いためJ.S.バッハのことを俗に大バッハと呼ぶこともあります。
日本では「音楽の父」などとも言われております。
バッハ8人兄弟の末っ子として生まれました。
しかし、10歳で両親を失い彼の長男に引き取られることになってしまいました。
その後18歳でヴァイオリン奏者を経てオルガン奏者として活躍することになります。
そして、彼は生涯教会のオルガニストとして、また宮廷の音楽学長としてドイツ国内を中心に活躍しながら作曲を行っていきました。
オペラ以外のあらゆるジャンルの曲を作曲し、その数は1000作品以上となっています。
その中でも特に、パイプオルガンのための作品が歴史的に重要とされています。
なお、現在でも作品の生理が行われているそうです・・・まだあるのかよ(;´∀`)
そんな彼のご先祖様や息子たちも偉大な音楽家であったことから、バッハ一族は音楽家の家系として広く知られるようになりました。
華麗なる一族
バッハの一族は、大バッハの5世代前から音楽家の一族だったそうです。
そして大バッハの息子たちも例に漏れず、当時優れた音楽家として有名だったそうです。
当時特に有名だったのが、長男のヴィルヘルムと次男のエマニエルでした。
長男 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ
長男のヴィルヘルムは、ドイツ中部のハレで活動をしていたことから「ハレのバッハ」と呼ばれていました。
父である大バッハの影響もあってオルガン奏者として、また作曲家として活動していましたが、大バッハが亡くなると職を転々とするようになってしまったそうです。
膨大な量の作品を書いたのですが、予算の都合でほどんど出版されなかったそうです。
次男 カール・フィリップ・エマニエル・バッハ
次男のエマニエルはドイツのベルリンを中心に活動していたことから、「ベルリンのバッハ」と呼ばれていました。
生前のエマニエルは父である大バッハよりも有名だったそうで、一般向けの楽曲を多く作曲したことで成功を納めていたそうです。
ちなみに、大バッハの息子たちの中で唯一の左利きだったそうです。
そのため弦楽器の演奏が得意ではなかったそうです。
その代わり、鍵盤演奏の腕前は右に出るものがいなかったそうです。
バッハの功績
では、なぜバッハがクラシック音楽の歴史上重要な人物とされているのか?
それは対位法という作曲技法を極限まで高め、完成させた人物であるからです。
対位法の完成者
対位法というのは、既存の旋律に違うメロディを重ねる作曲技法になります。
どういうことなのか?次の曲を例に説明します。
1番上の段の主旋律のほかに2パート、合わせて3本のメロディがあるかと思います。
3本のメロディはそれぞれ違うメロディですが、キレイにハモって聞こえると思います。
この様に、異なる複数の旋律を破綻なく組み合わせる技術を対位法といいます。
この技術は後に和声法(いわゆるコード進行)と結びついて進化していきます。
この対位法の技術は、現代でもよく使われております。
1:46あたりで、トランペットの主旋律に対して、ホルン、ユーフォニウムが異なる旋律を演奏しています。(俗に対旋律という言い方をします)
対位法が異常なまでに得意だったバッハ
そんな対位法に対して変態的(?)とも言えるバッハを象徴する曲に、蟹のカノンという曲があります。
一見普通の2パートの楽譜に見えると思います。
しかしよく見ると、上の段の楽譜を逆から演奏したものが下の段の楽譜になっているのがわかるかと思います。
しかもこの楽譜は、前から演奏しても後ろから演奏しても同じ演奏になります。
当然キレイにハモります。
動画で見ながら聴くとわかりやすいかと思います。
ここまでくるともはやパズルですね・・・やりすぎだろバッハ(;´▽`)
これほどまで対位法を追求したのは、後にも先にもバッハしかおりません。
この技術が後の和声法と結びついていくことなどから、バッハがクラシック音楽の歴史上重要な人物とされている理由になります。
そして、対位法を理解しておくことが小フーガト短調を正しく鑑賞するためのカギとなります。
小フーガト短調の解説は次回にいたします。
まとめ
今回のまとめは以下のようになります。
・バッハは18世紀にドイツで活躍した作曲家である
・彼の息子たちも、当時著名な音楽家であった
・日本では「音楽の父」とも言われている
・対位法という作曲技法を極めた人物である。
以上の点を踏まえた上で、次回楽曲の紹介と鑑賞の際のポイントを解説していきます。
いかがだったでしょうか?
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( `Д´)/ジャマタ
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