【大人のための音楽鑑賞】どちらがお好き?2つの「野ばら」の違いについて徹底解説!【前編】

シューベルト
nick hosa
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どうも、nickです。

大人のための音楽鑑賞です。

今回から解説する楽曲はこちらです。

 

シューベルト 野ばら Heidenröslein【ドイツリート/字幕で聴く歌曲】
Werner HEIDENROSLEIN(GOETHE) "野ばら" ウィーン少年合唱団

今回はシューベルトとヴェルナーの両名が作曲した「野ばら」について、比較しながら2回に分けてわかりやすく解説していきます。

「野ばら」は違う作曲家が同じ歌詞を用いて作曲された例として鑑賞教材に取り上げられることの多い楽曲です。

前編となる今回は作曲者と作詞者について紹介していきます。

2つの野ばらの作曲者について

まずは「野ばら」に曲をつけた2人の作曲家について紹介します。

シューベルトについて

フランツ・ペーター・シューベルト(Franz Peter Schubert 1797年 – 1828年)は、オーストリアの作曲家です。

彼は有名な歌曲「魔王」の作曲者として著名です。

nick hosa
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彼の詳しい経歴についてはこちらをご参照ください。

ヴェルナーについて

ハインリッヒ・ヴェルナー(Heinrich Werner、1800年 – 1833年)はドイツの作曲家です。

音楽教師であった父の影響で幼い頃より音楽に触れることの多かったヴェルナーは、地元の村でオルガンを演奏したり、兄弟の影響で少年合唱団の一員となるなどして音楽的教養を深めていきました。

ヴェルナーは22歳の時に教師の資格を得ました。

そして、ハーゲンマルクト歌劇場の合唱指導者となり、音楽教師としても働くようになった。

ヴェルナーはシューベルトの影響を受けて「野ばら」を作曲しました。

「野ばら」は彼が指揮を務めた合唱団により1829年に初演されました。

「野ばら」はすぐに人気を博してヴェルナーは名実ともに有名となりました。

その後ドイツ各地で公演していたヴェルナーでしたが、32歳頃に肺結核にかかり、翌年の1833年に帰らぬ人となりました。

作詞者のゲーテについて

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe1749年 – 1832年)は、代表する文豪です。

彼は小説『若きウェルテルの悩み』や詩劇『ファウスト』など広い分野で重要な作品を残した人物です。

カラヤン ベートーヴェン《歓喜の歌》 1986
ベートーヴェンの「第九」の歌詞を作詞したのもゲーテです。

ゲーテの作品には非常に多くの作曲家が曲を付けており、特にシューベルトは『魔王』『野ばら』『糸をつむぐグレートヒェン』など多くのゲーテ作品に曲をつけました。

シューベルトが生涯作曲した600曲もの歌曲のうち70曲ほどがゲーテの作品に付けられた曲であります。

なお、ゲーテが作詞した『野ばら』には154の作曲があると言われているそうです。

ですが、その楽譜のすべては明らかになっておりません。

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それだけ、ゲーテの詩には魅力があったということなのでしょう。


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いかがだったでしょうか?

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( `Д´)/ジャマタ

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