どうも、nickです。
中高生の音楽理論の回です。
今回は移調と転調の違いについて解説します。
この2つの違いについていまいちよくわからないという方は多いのではないでしょうか?
そこでこの2つの違いについて、楽譜や図、音源を使ってわかりやすく比較していきます。
前回の投稿を見ておられない方は、こちらからご覧になってください。
両者を比較するために
移調と転調の違いは、次の楽譜を使って説明します。
移調とは?
移調とは曲全体を別の高さの音階(調性)に平行移動させることです。
楽譜で例えると、次のようになります。
移調はオーケストラから吹奏楽など他ジャンルへの編曲などでよく使われます。
なぜかというと、楽器によって演奏しやすい調が違っているからです。
転調とは?
転調とは曲の途中で使っている音階(調性)が変わることを言います。
ハ長調、ヘ長調の音階は次の通りになります。
長音階については、過去記事を参考にしてください。
転調は、曲の途中で雰囲気を変えたりする時に使われる作曲のテクニックになります。
転調は古くはバッハの時代から行われています。
その後、ベートーヴェンなど後世の作曲家へとそのテクニックが受け継がれ,進化していきます。
詳しくはそれぞれの記事で解説していますので、ぜひご覧になってください。
2つを比較すると?
移調と転調の2つを比較すると、次のようになります。
こうして比較すると、移調と転調の違いがわかりやすいのではないでしょうか?
まとめ
今回のまとめは次のようになります。
・移調とは曲全体を音の高さを平行移動させることを指す
・転調は曲の途中で使う調を変える作曲技法のことを指す
・2つの違いは、曲全体の調を変えているのか?、曲の途中で調を変えているのか?にある
今回は画像や音源で、移調と転調の違いを解説しました。
この2つは、楽譜を解読する上での手がかりであったり、編曲する上での重要な知識になっていきます。
いずれ編曲方法についても解説しようと思っていますので、その際にも図や音源を使ってわかりやすく説明していこうと思います。
※他の音楽理論の解説についてはこちらからどうぞ
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