【わかる吹奏楽鑑賞】テロは唐突にやってくる?華麗なソロが魅力的なブリュッセルレクイエムの聴きどころを解説!

吹奏楽
nick hosa
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どうも、nickです。

わかる吹奏楽鑑賞、ブリュッセルレクイエムの後編になります。

今回は各楽章ごとの聴きどころを解説していきます。

なお、前編はこちらからどうぞ

各楽章の聴きどころ

1楽章「Innocence(罪もなく)」

クラリネットソロで曲が始まったのち、グロッケンによりフランス民謡「月の光に(Au Clair de la Lune)」の旋律が提示されます。

この旋律は全楽章通して何度も演奏されるので、ブリュッセルレクイエムを鑑賞する上では必ず押さえておくべき旋律になります。

曲は「月の光に」の旋律をベースにゆったりと進んでいきますが、唐突にトランペットが入り込んできます。

これは「月の光に」の変奏になっているのですが、入り方があまりに唐突すぎます。

これは、テロは突然やってくることの暗示なのではないかとnickは解釈しています。

2楽章「Cold Blood(冷血に)」

2楽章は先ほどのトランペットの旋律をメインに展開されていきます。

2楽章の聴きどころは各楽器によるソロパートになります。

シロフォンソロ

トロンボーンソロ

各楽器によるソロが終わると「月の光に」の旋律が再び現れます。

曲は静かに収まり次の楽章へと進みます。

3楽章「In Memoriam-We shall Rlse Again(追悼、そして復活)」

3楽章は重く暗い低音パートから始まります。

スネアドラムの効果もあってか、どことなく葬送行進曲のような雰囲気を醸し出しています。

3楽章での聴きどころはnick的にはユーフォニウムのソロと連符だと思います。

ユーフォニウムソロ

旋律の裏で演奏される華麗な連符

曲が最高潮に盛り上がったところで4楽章へと進みます。

4楽章「A New Day(新たな日)」

ジャズ風のノリで始まる4楽章の特徴は各セクションのアンサンブルで曲が展開していく点になります。

ここでは1部を抜粋して紹介したいと思います。

トロンボーンセクション

ホルン+コルネット+サックス

また、曲の最終盤で「月の光に」の旋律が演奏されるのですが、綺麗な和音になっていない点が気になります。

これは暗にテロリズムが完全にはなくなっていないことの表現なのではないかとnickは推測しています。

通して聴いてみる 

それでは最後にブリュッセルレクイエムのフル演奏の動画を載せておきます。

ぜひ最初から通して聴いてみてください。

ブラスバンド版がヤバい

このブリュッセルレクイエムは本来ブラスバンドのための作品になります。

ここではブラスバンドによる演奏の動画を載せておきます。

nick hosa

木管楽器の連符をすべて金管楽器で再現されています。

金管奏者の方は必ず聴くことをオススメします。

まとめ

今回のまとめは次のとおりです。

ブリュッセルレクイエムはフランス民謡の旋律を全曲通して展開することで構成されている。

各楽器のソロやセクションによる高度なソロワークが魅力である。

ブラスバンド版ブリュッセルレクイエムは金管奏者必見。

昨今の吹奏楽コンクールなどでよく演奏されているブリュッセルレクイエムですが、曲の作りや特徴を押さえて聴くことで印象が大分変わってくると思います。

今またはこれからブリュッセルレクイエムに取り組もうとしている方や鑑賞の手助けとして、この記事が役立てば幸いです。


nick hosa
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( `Д´)/ジャマタ

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