どうも、nickです。
中高生のための音楽理論、音階の第2回となります。
今回は短音階とその仲間の音階について解説をします。
前回からの続きになりますので、前回の記事を見ていない方はそちらからご覧になってください。
短音階とは?
次の間隔で並べた音階のことを、短音階と言います。
上の楽譜の通り、2番目と3番目、5番目と6番目の間が短2度、それ以外が長2度の間隔になるように並べた音階を、短音階と呼びます。
このように並べられた短音階は、後に解説する短音階の仲間らと区別するために自然短音階とも呼ばれます。
次に、同じ「ド」の音からスタートの長音階と比較してみましょう。
このように見比べると、長音階の3番目と6番目と7番目の音を半音下げた音階が短音階ともいえます。
長音階は明るく、短音階は暗く聞こえたと思います。
そして、短音階も長音階と同様に、並べ方を守ることで高さの違う短音階が作れます。
短音階の仲間たち
短音階には先ほど紹介した自然短音階の他に、2種類の仲間がいます。
- 和声短音階
- 旋律短音階
和声短音階
自然短音階の7番目の音を半音高くした音階を、和声短音階といいます。
こちらの方が、最後の音に向かっていくエネルギーが強くなります。
しかし、6番目と7番目の間が増2度となっているため、すこしゆがみのある流れとなってしまっています。
そのため、旋律よりも和音内で使われることが多いです。
旋律短音階
自然短音階の6番目と7番目の音を半音高くした音階を、旋律短音階といいます。
和声短音階と比べると、増2度の部分が長2度に改善されており、よりスムーズに最後の音に向かっていく流れが感じられる音階となっています。
この短音階は主に上昇していく旋律で使われることが多いです。
また、下降する時は元の自然短音階となります。
このように、短音階で作られる曲は3種類の短音階を使い分けて書かれております。
まとめ
今回のまとめは次のようになります。
・短音階は、音階の2番目と3番目、5番目と6番目の間が短2度、それ以外が長2度の間隔になるように並べた音階である
・長音階の3番目、6番目、7番目の音を半音下げると短音階になる
・短音階には、自然短音階、和声短音階、旋律短音階の3種類がある
普段我々が聴いている音楽は、長音階や短音階など様々な種類の音階を使って作られているのだということを理解しておいてください。
ですが、世の中には長音階、短音階のどちらにも属さない音階があります。
次回は長音階、短音階以外の特殊な音階について解説します。
※他の音楽理論の解説についてはこちらからどうぞ
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