【大人のための音楽鑑賞】MAD動画があるのは彼のおかげ?武満徹の生涯とその作品をわかりやすく解説!

大人のための音楽鑑賞
nick hosa
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どうも、nickです。

大人のための音楽鑑賞の回です。

今回から解説する作品はこちらです。

今回から2回に分けて、武満徹作曲のノヴェンバー・ステップスを解説していきます。

和楽器とオーケストラの「和」と「洋」の組み合わせによるこの楽曲は、よく鑑賞の教材としても使われています。

そのため、この曲を映像で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

第1回目の今回は、作曲者の生い立ちと作曲された他の曲について解説していきます。

作曲者について

武満徹(たけみつ とおる、1930年 – 1996年)世界的に知られた日本の作曲家です。

東京に生まれた武満は生後まもなく満州へと渡りますが、小学校に通うために日本の叔母の家に預けられ幼少期を過ごしました。

武満が音楽の道を目指すようになったのは、終戦が近い時期に勤労動員へ行ったころに聴いたシャンソンのレコードがきっかけだそうです。

このレコードに武満は感動し、何としても音楽をやりたいと考えるようになりました。

ほとんど独学で音楽の勉強に取り組んでいた武満ですが、1949年に東京音楽学校(のちの東京芸術大学)作曲科を受験します。

しかし、試験会場の控室いた「熊田」という少年と意気投合し、2日目の試験を欠席してしまいました。

その後も武満は、ほぼ独学で作曲を勉強しながら音楽家として次々と作品を発表していきました。

大作曲家から曲が絶賛され、世界的に知られるように

1957年に武満は「弦楽のためのレクイエム」という作品を発表しました。

発表当初この作品は、日本国内での評価はたいへん低かったそうです。

ですが、1959年に来日していたロシアの大作曲家、イゴール・ストラヴィンスキーがこの曲を偶然NHKで聴き、次のように絶賛しました。

ストラヴィンスキー
ストラヴィンスキー

この音楽は実にきびしい。全くきびしい。このような、きびしい音楽が、あんなひどく小柄な男から生まれるとは。

あのストラヴィンスキーが絶賛したという事実は世界中に知れ渡り、武満徹は世界的に知られるようになりました。

映画音楽で評価を高める

武満はクラシック音楽だけでなく、映画のための音楽も数多く作曲していました。

1960年代には小林正樹監督の『切腹』や、勅使河原宏監督の『砂の女』などの映画音楽を手がけ、いずれも高い評価を得ておりました。

Woman in the dunes (砂の女 Suna no Onna) 1964

武満は、映画音楽によく和楽器を使用していました。

実は武満の叔母は生田流箏曲の師匠であったそうです。

幼少期にその叔母の家で育った武満は、自然と和楽器に精通していたものと思われます。

そんな活躍の中で作曲されたのが、のちにノヴェンバー・ステップスにつながる「エクリプス(蝕)」という曲です。

この曲は尺八と琵琶のための曲になります。

この編成に、オーケストラを足したものがノヴェンバー・ステップスになります。

テープ音楽とMAD動画との関係

武満は音楽家デビュー当初、「実験工房」という若手音楽家集団に所属し、前衛音楽の模索をおこなっていました。

その時期に武満は、テープ音楽(ミュジーク・コンクレート)作品として、「ヴォーカリズムA.I」(1956年)という作品を生み出します。

この作品は、録音された様々な「アイ」という言葉を、加工したり変形してつなげた作品になります。

nick hosa
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「音素材」という発想は、のちにMAD動画の発展へとつながっていきます。

ニコニコ動画で一層を風靡した(?)MAD動画たち

「ヴォーカリズムA.I」は音素材を使って新しい曲を作っているのに対し、MAD動画は音素材を使用して既存の楽曲を作り直しているため、編曲に近いとnickが思います。

武満らがテープ音楽を追求していなければ、MAD動画は生まれてこなかったかもしれません。

まとめ

今回のまとめは次のようになります。

 

・武満徹は世界的に認められた日本の作曲家である

・武満の作風は前衛的だったため、デビュー当初の評価は芳しくなかったが、ストラヴィンスキーから認められてことで評価がガラリと変わった

・幼少期の生い立ちや映画音楽で和楽器をふんだんに使った経験から、ノヴェンバー・ステップスの発想が生まれた

・武満の行った音素材を用いた作曲方法は、のちのMAD動画の発展につながることとなる

 

武満徹の作品は独特の雰囲気があるため、とっつきにくく感じるかもしれません。

しかし、音素材を使った作曲や編曲は今では当たり前のこととなっており、彼がいろいろと実験していなければニコニコ動画は今のような発展はなかったかもしれません。

次回は「ノヴェンバー・ステップス」の楽曲解説と鑑賞のポイントについて解説します。


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( `Д´)/ジャマタ

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