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どうも、nickです。
大人のための音楽鑑賞の回です。
今回解説する作品はこちらです。
今回はM.ファリャ作曲、バレエ音楽「恋は魔術師」より『火祭りの踊り』をわかりやすく解説していきます。
「恋は魔術師」は近年、小編成吹奏楽やアンサンブルで演奏される機会が多い楽曲です。
これから開催されるアンサンブルコンクールで演奏を考えているバンドもあるのではないでしょうか?
前編となる今回は、作曲者であるファリャの紹介をしていきます。
作曲家の紹介
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マヌエル・デ・ファリャ・イ・マテウ(Manuel de Falla y Matheu, 1876年 – 1946年)は、スペイン出身の作曲家です。
彼はフラメンコなどの民族音楽を西洋音楽に取り入れた民族主義の作曲家の代表的な1人であります。
才能の開花
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ファリャは母親や地元の音楽家等から音楽を学んだといわれており、早くからピアノと作曲両方の才能を示したといわれております。
1899年に音楽学校で行われたピアノコンクールで、ファリャは第1位獲得しました。
1900年にファリャはマドリードに家族と移り住み、マドリード音楽院に通うようになります。
マドリード音楽院でファリャは主にピアノと作曲を学びました。
特に作曲ではフェリペ・ペドレルからの影響でアンダルシア系の音楽やフラメンコに興味を持ちました。
このことはファリャの今後の作品に大きな影響をあたえました。
1905年にはサルエスラ「はかなき人生」がマドリード芸術院の歌劇賞に入賞しました。
また同年行われたピアノコンクールでも優勝をし、ファリャは作曲家としてもピアニストとしても認められていきます。
最先端の芸術家たちとの出会い
その後ファリャは1907年から1914年にかけてパリに滞在しました。
いち早くファリャの才能を認めていたフランスの作曲家、ポール・デュカスはオペラ・コミック座で「はかなき人生」を上演させました。
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またデュカスは、ファリャにスペイン出身の作曲家イサーク・アルベニスに紹介しました。
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そのほかにもファリャはバレエリュスの主宰ディアギレフ、ドビュッシー、ラヴェル、フローラン・シュミット、ストラヴィンスキーなどの当時最先端を行く芸術家と出会い、交友関係を結びました。
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特にラヴェルやフローラン・シュミットとは、芸術家サークル「アパッシュ」を旗揚げし、活動の幅を広げていきました。
キャリア充実期の作品たち
ファリャは第一次世界大戦の勃発に伴い1914年にマドリードへと戻ることになりました。
マドリードに戻ってからもファリャは傑作を生み出していきます。
まず1つは、今回解説をする『恋は魔術師』になります。
そしてもう一つは『三角帽子』になります。
こちらの曲はパリで知り合ったディアギレフからバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のためのバレエ音楽として依頼され、作曲された作品になります。
これらの作品では民族主義と印象主義の両方がバランスよく混在し、ファリャ独特の作風へと昇華されております。
1921年からはグラナダに移住して隠遁生活を送り、室内オペラ『ペドロ親方の人形芝居』や『クラヴサン協奏曲』などの作品を発表しました。
亡命とその最後
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1936年にスペインでは内戦が始まり、ファリャは隠遁生活は辞めざるを得なくなりました。
ファリャはグラナダにいた親友が銃殺されたことを機に祖国を離れることを決意しました。
1939年、ファリャはアルゼンチンに亡命しました。
時の政権からはたびたび帰国要請があったが、彼はこれを拒否し続けました。
アルゼンチンで作曲活動を続けながらスペインへの帰国のタイミングを測っていたファリャでしたが、故郷スペインに帰ることは叶いませんでした。
ファリャは1946年にアルゼンチンの首都、ブエノスアイレスの郊外にあるコルドバで亡くなりました。
アルゼンチンで一度埋葬されたファリャの遺体でしたが、翌1947年にスペインへと戻されました。
そして国葬の上でスペインのカディス大聖堂の地下礼拝堂へとファリャは埋葬されました。
没後の1970年からは、彼の功績を称えてスペインで発行された100ペセタ紙幣にファリャの肖像が使用されておりました。
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まとめ
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ファリャの作品はスペインの民謡やフラメンコの影響をとても受けており、随所にスペインらしさがにじみ出ている作品が多いです。
その情熱的で力強い音楽が、人々を惹きつけ、演奏され続ける要因となっているとnickは考えます。
スペインの民謡やフラメンコの影響をとても受けた作曲家であることを押さえておくことで、ファリャの作品への理解がしやすくなります。
これらのことをふまえた上で、後編では「恋は魔術師」と『火祭りの踊り』についてわかりやすく解説していきます。
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( `Д´)/ジャマタ
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